備えあれば憂いなし。
見知らぬ土地の駐車場で一人夜を過ごすのだから、防犯策は必須

車中泊の旅をしていると人に言うと、「夜、怖くないの?」とか、「防犯対策はしている?」と聞かれることがある。
朝までの休憩のために使わせてもらっているのは基本的に道の駅かRVパーク、それもできるだけ人気(ひとけ)の多い場所を選択しているから、これまで特に怖い思いをしたことはない。
でも地方の道の駅などでは、深夜にローカルのヤンキーがたむろしていることもままあり、もしも彼らが襲撃してきたらと不安になることはある。

防犯対策のまず一つめは、ヤバそうなやつらの目の前であえて車を乗り降りし、ここにいるのはただのつまらないおっさんだよとアピールして見せることだ。
女性の一人旅などは本当にたいへんだと思うが、自分のことだけを考えて言わせてもらうなら、実質これが最大の抑止策になる。

だが、金品目当てで敢えて僕のようなおっさんに狙いを定め、襲ってくる場合もあるだろう。
もしそうなった場合、無駄に抵抗して怪我などしたらたいへんだ。
速攻で「はい、すみません! これで許してください」と金を手渡し、引き取ってもらったのちに110番通報。これが最善策である。
最近では日本中のどこでもスマホ決済が浸透しているので、旅先でもあまり現金は必要ないのだが、財布の中に常時2万円程度入れているのは、こうした対応を考えているためでもある。
幸いにも、まだそうした局面には遭遇していないが。

そして確率としては断然低いが、相手がこちらを傷つけることだけを目的としている場合も、一応想定しておかなければならない。
だって、見知らぬ土地の駐車場で一人寝るわけだから、車の薄いガラス一枚隔てたすぐ横を、攻撃性の高いサイコキラーが通りがかることだってあるかもしれないのだ。
万が一、そんな輩と対峙しなければならなくなったら、武器として使おうと思っているものがある。
カメラの一脚だ。

車中泊旅の防犯対策と車内自炊はいかに? 秋の郡上八幡、そして下呂温泉へ_1
カメラバッグに入れて持ち歩いている一脚
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