バイクって、いいよ!

人生のほぼ半分に差し掛かった今、これまで自分が購入してきたものの中で、もっとも人生を変えてくれたものを1つだけ挙げるなら、それは「オートバイ(バイク)」だと断言できます。

全身で風を切って走る、あの開放感と爽快感。世界の果てまで辿り着けそうな、あのワクワクする冒険心。「クルマだと旅行だが、バイクなら旅になる」という名言を残したのは誰だか忘れましたが、生身1つで乗って走るからこそ感じられる"生"と、季節の扉を開けて毎年もたらされる新しい"経験と思い出"は、バイクだからこそ味わえる魅力です。

このように書くと大抵のライダーの方は頷いてくれると思いますが、この記事を届けたいのはむしろバイクに乗ったことがない人。というのも、かくいう私も生まれてから40年あまり、バイクの魅力にピンときていなかったからです。

そんな自分がなぜバイクに目覚めたか。それはSNSに流れてきた1枚の写真がきっかけでした。

見た瞬間、「かっこいい!」。「MUTT Motorcycles」(以下、MUTT)と名づけられたそのバイクは、自分のライフスタイルのワンピースにぴたりとハマるような気がして、免許も持っていないのに欲しい一心で購入。クルマ以来となる何十年ぶりかの教習所で、アラフォーおじさんの身体の衰えを実感しながら免許を取得し、2019年6月に晴れて「MUTTERS」(MUTTオーナーのこと)となったのです。

免許ナシで購入してしまった「MUTT Motorcycles」の抗しがたい魅力_1
“手が届きやすいスタイリッシュなカスタムバイク”として、若年層からリターンライダーまで幅広い支持を集める英国のバイクブランド「MUTT Motorcycles」
免許ナシで購入してしまった「MUTT Motorcycles」の抗しがたい魅力_2
MUTTの創設者の一人であるベニー・トーマス氏。MUTTの本社は工業都市として栄え、現在はクリエイティブな街として発展する英国バーミンガム・ディグベスにある