日本第5のメーカーになることが目的ではない

エンジンバイクではなくEVバイクで、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキに続き、日本の4大オートバイメーカーの一角に加わろうとしているのがaidea社だ。普段はマーケティングディレクターを務める成田裕一郎さんに、社を代表して、臆することなく新規参入した理由を語っていただいた。

──会社の創業はいつですか?

aidea社は2019年東京モーターショーで誕生しました。

──「第5のメーカー誕生!!」と話題になっていますが、そもそもバイク製造の経験がなく、イタリアのバイクメーカー(アディバ社)を買収したとか……

はい、その通りです。新規参入組なので、会社を買収することで、バイク作りのノウハウを引き継ぎ、いずれ商用EVバイクに転用したいと計画していました。

現在は、本社を日本に置き、イタリアでデザインしたものを、相模原の工場で生産しています。2015年買収交渉から計算すると、思い立って、わずか5年で自社製EVバイク発売までこぎつけました。

──わずか5年ということは、EVバイクを作るのって、意外と簡単だったりするんですか?

確かに、EVバイクを構成する部品点数はガソリン車の半分で、液体類はブレーキオイルのみ、排気ガスを出すマフラーもありません。パーツが少ないことで技術者の負担が軽めなのは事実です。

しかし、ガソリンとEVバイクでは構造が異なり、モーターをコントロールする制御コンピューターの調整に苦労させられました。

──やはり、世界に冠たる4大バイクメーカーに食い込みたかったのでしょうか?

それはありませんね(笑)。EVバイクメーカーですが、私たちの目的は、エネルギー問題を解決することなんです。

世界で起こる揉めごとの原因の多くはエネルギーであり、エネルギー問題を解決すれば世界平和になる。そのためには電気を使うのが理にかなっていると考えています。

生産台数は1日10台。新興メーカーaidea社が描くEVバイクの未来_1
今回、社を代表してお話をしてくれた成田裕一郎さん。aidea社でマーケティングディレクターを務める