
【漫画】「あの日、私は夫と会話をすることをやめた」5年間夫と口をきかなかった妻の決意とどうしても許せなかったこと。問題作『妻が口をきいてくれません』
発売から2年、重版を重ね、遂に20万部に達した話題作『妻が口をきいてくれません』。夫の視点ではなく、なぜ妻は口をきかなくなったのかがわかる、妻目線のエピソードを紹介する。
妻が口をきいてくれません #4

登場人物
妻がどうしても許せなかったこととは
専業主婦として、娘、息子を育てながら生活してきた妻。夫とはある日を境に口を聞いていなかった。
必要最低限以外夫には話しかけず、5年以上が経過してしまう―。
夫のことは好きだったはずなのに、嫌いなことがどんどん増えてきて、失望して期待して。そしてまた失望させられて。
一体なぜ妻は夫との会話をやめたのか。物語の核心に迫る悲しいエピソードお届けする。
配偶者を持つ人ならば、誰もがドキリとしてしまうのではないだろうか。
担当編集の今野加寿子氏はインタビューでこう語る。
――そもそも好きだから結婚したはずなのに〝家庭〟となると「好き」だけじゃやっていけないということでしょうか。
特に子どもができると雑務が一気に増えますし、いわゆる名も無き家事が激増する。で、どうしても女性のほうが細かいことに気づく特性があるので、「やって」という前に自分がやってしまう。
――そして「やってくれない」という不満が発生する。
そうなんです。やってほしいことを夫に言っていたとしても、たとえば「靴下は裏返しのまま洗濯機に入れないで」というようなことも50回くらい言っているうちに諦めてしまう。
『妻口(つまくち)』は、その妻の諦めの過程も非常にていねいに描かれています。すごく深い。深いことをシンプルな画や空白で伝えきってる。野原さんの天性のセンスだと思いますね。
――『妻が口をきいてくれません』『今朝もあの子の夢を見た』はもちろん、『離婚してもいいですか?』『ママ友がこわい - 子どもが同学年という小さな絶望』など、主に既婚者が主人公のマンガを発表されてきた野原広子さんですが、独身女性が主人公の連載がスタートするそうですね。
『さいごの恋』の主人公・清美は、46歳の高校教師。恋人もおらず、仕事中心の生活を送っているという設定です。
46歳にしたのは、更年期や、親の介護といった問題がはじまるのが、このくらいの年齢からで、さらには自身の老後も考える時期ということですね。
――その年齢で、さいごの恋が……訪れることになるのですね?
それはどうぞお楽しみにお読みください(笑)。








遂に明かされた妻側の視点、あなたも、気づかない間に配偶者に対してモラハラをしていませんか?
夫婦の物語はもちろんここでは終わりません。このまま悲しい結末となってしまうのか、それとも仲良く元の関係に戻ることができるのか。あなたの目で確かめて。
漫画/野原広子
別の無料話へはこちらから
よみタイ
https://yomitai.jp/series/noharahiroko/
『妻が口を聞いてくれません』
野原 広子

2020年11月26日発売
1,210円(税込)
A5判/168ページ
978-4-08-788048-9
第25回手塚治虫文化賞「短編賞」受賞!メディアで大反響、夫婦の問題を掘り下げる賛否両論の話題作!
妻はなんで怒っているのだろう……。妻、娘、息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。
しかし、ある時から妻との会話がなくなる。3日、2週間と時は過ぎ、やがて会話のない生活は6年目に。
家事、育児は普通にこなしているし、大喧嘩した覚えもない。違うのは、必要最低限の言葉以外、妻から話しかけてこないことだけ……。
ウェブサイト「よみタイ」の大好評連載、衝撃の描き下ろし最終話を加えて待望の書籍化。
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