家電、PC、スマホにゲーム機……。今やどれもインターネット回線が必要。でもたくさんWi-Fiに繋いだら通信速度が遅くなる気もするし、家の中では繋がりにくい箇所も。

快適なWi-Fi環境を確保すべく、つながりにくい時の対処法からWi-Fiルーターの選び方まで、家電製品総合アドバイザーの資格を持つ家電芸人・かじがや卓哉氏に聞いた!

※製品価格は全て税込です。
※製品価格は取材当時(2023年3月20日)のものです。

電子レンジと同時にWi-Fiを使用すると、繋がりにくくなる!

まず、新規に購入する場合でも、Wi-Fiが繋がりにくい、もしくは速度が遅いと感じてWi-Fiルーターを買い替える前にもチェックをしてほしいポイントがあるという。

「Wi-Fiの電波は障害物に弱いんです。たとえワンフロアの家であっても、壁を1枚挟むごとに速度は落ちます。なので、Wi-Fiルーターは障害物が少ない、部屋の高い位置かつ中央に近い場所に置くことをオススメします。特に、コンクリート、金属、水は電波を遮断する弱めてしまう性質があるので、Wi-Fiルーターをそれらの近くに置かないこと。例えば水槽の横などにWi-Fiルーターを置いている人は、離すようにしてください」(かじがや氏。以下同)

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さらに、Wi-Fiの電波がぶつかることでお互いに影響を与え、繋がりにくくなってしまう「電波干渉」が起きていないかも確認してほしいとのこと。

「Wi-Fiには周波数帯というものがあり、2.4GHz(ヘルツ)帯と5GHz帯、6GHz帯の3種類存在しています。6GHzはまだ対応機種が少ないのですが、現在、多くのWi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzの2種類の電波を切り替えられる仕組みになっています。

なかでも2.4GHzの周波数はWi-Fi以外にも電子レンジやBluetoothの電波でも使用されています。なので、これらの機器と同時に2.4GHz のWi-Fiを使用すると、電波干渉が起きて繋がりにくくなることも。そういった場合、Wi-Fiの周波数帯を5GHzに切り替えると解消することがありますよ」