自覚症状のない“隠れ炎症”とは

老けの原因は炎症にあった! 名医が教える「炎症ゼロ」5つの習慣_1
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私は福岡でクリニックを開業しています。クリニックには原因不明の不調を抱えた患者さんらが日々、受診にこられます。メンタルの弱さが原因だと言われた患者さん、登校拒否の高校生、そして最近もっとも多いのがコロナ後遺症に悩む患者さんです。

しかし、私が診察してみると、本人は気づいていないのにのどが腫れて(炎症が起きて)いて、それが原因でさまざまな不調が起きていました。自覚症状はなくても、体内のあらゆる箇所に“隠れ炎症”が潜んでいる可能性があります。

そして、その“隠れ炎症”は免疫力が低下すると飛び火し広がり、生活習慣病やがん、心臓・脳血管疾患、老化などを引き起こすと考えられるのです。

たとえば、センテナリアン(100歳以上の長寿の方)は慢性炎症の程度がわかる“高感度CRP”の値が圧倒的に低いのです。“高感度CRP”は血液検査で調べられるのですが、一般的には0.3㎎/dl以下が正常とされる数値。それが、センテナリアンは0.03㎎/dl程度と、たった10分の1に抑えられているのです。

若々しく、免疫力が高い健康な身体をつくるには、“炎症ゼロ”の状態を目指すことが重要です。本書では「食べ物」「呼吸」「運動」「睡眠」「メンタル強化」の5項目に分け、50の習慣を提案しています。

「食べ物」では、意外にも牛乳は健康に良いとは限らないため、摂り過ぎには注意しましょう、と提案しています。牛乳に含まれるカゼインというタンパク質は消化されにくく、腸に負担がかかり、腸に炎症を起こすと考えられています。

そのため、取り過ぎると腸のバリア機能が低下し毒素が血液中に侵出し、身体の他の箇所へも毒素や炎症が広がってしまうことがあるのです。

海外では豆乳やアーモンドミルクで代用され、カゼインフリーのヨーグルトやチーズは、日本でも販売されています。牛乳を避けることでカルシウム不足が心配な場合は、豆腐などの大豆製品や小魚、ワカメなどの海藻類や小松菜などの緑黄色野菜にも多く含まれています。

それらを組み合わせて、推奨される量(成人男性1日650~800㎎、成人女性1日650㎎)をまかなうようにしましょう。