寝る前に「何を飲むか」で睡眠の質が決まる

寝る前にあなたは何を飲んでいますか? 睡眠改善の現場でアンケートを取ったりヒアリングをすると、実にさまざまな答えが返ってきます。その中でもやはり安定的に飲まれているのが「牛乳」です。睡眠をよくするトリプトファンが入っているというのが理由ですが、実際に寝る前に牛乳を飲んで計測したいくつかの実験では効果はありませんでした。

もちろんプラシーボで効果が出ている方はそのまま続けてくださってOKですが、胃腸の強くない方は「寝る前の牛乳」はおやめになることをおすすめします。

また寝る前にコーヒーやお茶などカフェインの入った飲み物を飲まれる方も意外に多いのですが、夜のカフェインには注意が必要です。特に夜にもう一仕事される方が夜にコーヒーを飲みがちですが、カフェインの覚醒効果は個人差はありますが約6時間です。ここでよく勘違いされるのが「コーヒーを飲んでもすぐ寝ることができますよ」と、すぐ寝られることと深く眠れることを混同してしまう点です。

これはスマホを眺めていても眠くなって寝られることと似ています。睡眠はやはり最初の睡眠サイクルで一番深い睡眠に入ることが最重要ですから、カフェインの効果が残っていると、すぐ寝られたとしても深い睡眠に入りにくいのです。最近は安価で睡眠計測の精度の高いスマートウォッチが出てきているので、余裕のある方はぜひ計測してみてください。