人見知りは大きく2つのタイプに分けられる

人見知りとは、本来は精神科医スピッツが生後8ヵ月頃の子どもが特定の他者以外の人に対して人見知りを示す8ヵ月不安と呼んだものでした。

最近では、広く初対面の人と話すのが苦手、知らない人ばかりの輪の中に入りづらく、コミュケーションにおいて不安を感じることを一般では示すようになりました。

人見知りを心理学の概念によってタイプ分けしていくときは、自己愛が強いか、弱いか、恥を感じやすいか、感じにくいか、この2つの軸を中心に研究されてきました。

まず、人見知りのタイプは大きく2つ、自己愛が強く恥に過敏になるタイプ自己愛が弱く恥に過敏になるタイプに分かれます。

簡単に言うと、1つ目は、素晴らしい自分でいなくてはいけないと思っているタイプで、2つ目は、とにかく自分はダメで情けないと思っているタイプです。

1つ目のタイプは、素晴らしい自分でありたい、他人からもそう思われていたいという自己愛が強い状態で、それにプラスして、人からの評価が気になり、恥ずかしくなり、自己嫌悪にも陥っています。

一般的には「マウンティングタイプ」とイメージするとわかりやすいでしょう。

マウンティングタイプの人見知りは、自己愛が強く負けず嫌いのため知らず知らずのうちに、自分と人とを比較し、他人の価値を下げ、自分を上げる傾向があります。
「あの人は大したことない」「あの人は何点」「あの人と友だちになると得だ」など優劣や点数をつけて、自分のプライドが傷つくのを避けようとします。

「人見知りだから」と予防線を張るのもこのタイプです。
また、周りに認めてほしくてついかんばりすぎてしまうこともあります。

さらに、マウンティングタイプの派生型として、グループだとスムーズに話せるけれど、一対一になるのがイヤ、親密になるのが怖いという「深まらない社交的タイプ」も自己愛が強く恥に過敏な1つ目のタイプの中にみられます。

グループや大人数ではコミュケーションに問題はないので、一見人見知りとはわかりませんが、親密な人間関係を構築できず悩んでいる人は案外いるのです。

人見知りの克服には自分を理解することから。「マウンティングタイプ」「深まらない社交的タイプ」「人の視線恐怖タイプ」「自信喪失タイプ」どれに当てはまる?_1
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