「ねるねるねるね」とは、1986年誕生のロングセラー商品。幼いころ、アニメを見ている合間に流れたCMを見て「あれ、食べてみたい!」とおねだりした人もいることだろう。
そんな「ねるねるねるね」シリーズ初となる、大人もターゲットにした商品が9月5日より全国のスーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどで発売されている「大人のねるねるねるね」だ。
モード誌とのコラボで話題沸騰! ワイン風味が斬新な「大人のねるねるねるね」誕生秘話
SNSで話題となった「大人のねるねるねるね」が9月5日に発売された。いったい、どこが大人向けなのか。なぜ今このタイミングで「大人のねるねるねるね」を発売したのか。クラシエフーズの担当者に話を聞いた。
大人も楽しんでいい。

なぜ今大人向けなのか、クラシエフーズ担当者は「昨今、昭和・平成で流行ったものが再び注目される、レトロブームが世の中の動きとしてあるように感じています。その中で1986年に誕生した『ねるねるねるね』を子どものころに楽しんだ方々が20~40代となった今、ノスタルジーを感じつつ、改めて『ねるねるねるね』を楽しんでいただきたいとの思いから、知育菓子®の新たな挑戦として大人市場を広げていく商品の開発に至りました」
実際、19歳~34歳の男女を対象にした調査では、8割以上が「ねるねるねるね」を小学生までに食べたことがあるとの回答が。さらに、最近では中~高校生・20代以上の間で知育菓子をSNSでシェアしながら楽しむ機会が増えていることから開発に至ったのだそうだ。
では、実際にどのあたりが大人向けなのか。商品を試しながら、担当者に話を聞いた。
ワインのような大人の味わい。担当者のこだわりとは?

まずパッケージは、私たちがイメージするねるねるねるねよりも、少しムーディーな印象。パープルとゴールドの組み合わせは、どことなくワインを彷彿とさせる。

その一方、裏面には通常のねるねるねるね同様、子どもにもわかりやすい、ひらがな多めの説明書きが。今回の商品のターゲット層である大人だけでなく、少し背伸びしたい子どもたちも安心して楽しめそうだ。

パッケージを開けると、中にはお馴染みの不思議な“こな”が! 1ばん、2ばんと大きく書いているので迷うことなく作れる。

ちなみにトレーの角を切り離せば、水を分量通り測れる「三角カップ」に。大掛かりな準備をしなくてもよいのがありがたい。


あとはパッケージ裏面の作り方に沿って、1ばんのこなを混ぜたあとで、2ばんのこなを入れ、色が変わるまでしっかりと混ぜるだけ。色が変わる瞬間は、大人だってワクワクする。

ちなみにスパークリングトッピングはかけなくてもOKとのこと。今回のように全面にかけるもよし、食べている途中でスプーンですくったねるねるねるねの上にかけてもいいそうだ。
気になるお味は、パッケージ同様ワインのような味わい! 調べてみると大人のねるねるねるねは、コンコード種の赤ぶどう果汁、シャルドネ種の白ぶどう果汁入りだそうだ。
担当者に聞くと、この味わいこそが1つの“大人の”ポイントだと、クラシエフーズ担当者は次のように話す。
「大人が食べても楽しめる本格的な味わいを追求しました。そのためにまず、ソムリエに赤・白それぞれの代表的な品種ごとに『ねるねるねるね』に合うワインを推薦してもらいました。さらに実際にワインを用いて『ねるねるねるね』を作り、1番合うものを厳選し、選ばれたワインをさらに分析し、アロマ成分を調合しました。
また、分析をもとにしたワイン香料を配合することで『赤白2種の本格ぶどう味』にキレが出て、糖質の配合も見直すことで甘さ控えめに。加えて、通常の「ねるねるねるね」よりも軽くさらりと食べられるふわふわ食感を追求。大人の味覚に合わせることで、最後まで飽きずに楽しめる商品となっております。さらにシュワシュワ発泡するトッピングをかけると、スパークリング感も楽しんでいただけます」
担当者も予想外のバズ! 今後の展開も予定
また、もう1つの“大人の”ポイントを、モード誌「Numéro Tokyo」とコラボしたモードな広告展開にある、と担当者。
「今回の商品が史上初の“大人も”ターゲットにした商品であることから、そのインパクトを最大化するために知育菓子®のイメージと最もギャップのあるオトナでオシャレなビジュアルをつくることを目指しました。
そこで、20~50代までの幅広い“大人”を読者に持ち、インターナショナルモード誌としてスタイルを確立している『Numéro TOKYO』とコラボし、ファッション誌制作の現場に携わるチームと一緒に広告制作させていただくことになりました。
グラフィック広告とWEB動画は、モードファッションに身を包んだカップルが、“実は”大好きな『大人のねるねるねるね』をこっそり楽しんでいるところをうっかり撮影されてしまった、というストーリーで撮影しており、大人もついつい食べたくなる#禁断のオトナ味 の魅力を表現しています」

これらの施策が功を奏して、発売決定のツイートには15万いいね以上を集める大バズり。
「実際に『ねるねるねるね』の認知度は高く、現在の20代~40代の方の多くが子どもの頃に『ねるねるねるね』を楽しんでいただいた経験があることはわかっていたので、いかにそのターゲット層に刺さって魅力を感じてもらえるか、ということを狙い、商品開発や広告制作を進めていました。
そのため期待通りの結果ではありますが、正直なところ、想像以上の反響に大変驚きました。やはり子どもの頃の楽しい記憶というのは、大人になっても残り続けて、“童心に帰って楽しみたい”という意欲を掻き立てるのかもしれません。『大人のねるねるねるね』でノスタルジーを感じつつ、“非日常体験”を楽しんで頂けたらうれしいです」(クラシエフーズ担当者)
また、気になる今後の展開について。
「今回の『大人のねるねるねるね』発売後のお客さまの声ももとに、さらに“大人も”楽しめる『ねるねるねるね』の開発を検討していきます。まずは赤白2種の本格ぶどう味の味わいを楽しんでいただければと思います」とコメント。
今後、どのような商品が展開されるのか、期待したい。
取材・文/於ありさ
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