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ファッション 2022.08.16

「終わらない文化祭のようだった」Y2Kブームが思い出させるsmartと裏原宿とNIGO氏

80〜90年代を経てY2Kへ—継続するリバイバルブームに胸を熱くする人も多いだろう。元「smart」編集長の佐藤誠二朗氏もそのひとり。貴重な思い出を「smart」の表紙とともに振り返る。

  • 佐藤誠二朗
  • #Y2K
  • #ストリート ファッション
  • #NIGO
  • #裏原宿
  • #smart
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西暦2000年前後のファッションが再注目されている

若者のファッションは80's〜90'sの流行を経て、最近はY2K、つまり西暦2000年前後に流行った服や着こなしが注目されているという。
Y2Kファッションへの関心は女性からはじまり、徐々に男性にも広がってきていて、若者向けの古着屋では、その頃に流行ったブランドの服が人気を集めているのだそうだ。

一口に“Y2K”と言っても、当時も人々の好みは千差万別で、さまざまなテイストのファッションがあったのだが、ストリートファッション業界の一隅で仕事をしていた僕としては、あの頃が再注目されているということ自体に、軽い興奮のようなものを感じる。

Y2Kの頃、僕は宝島社が発行する隔週刊の男性向けファッション誌「smart」の編集部で忙しく働いていた。
ストリートファッション界は、裏原宿ブランド全盛期で、ウラハラの発達と歩みをともにしてきた雑誌「smart」も売れ行き絶好調。編集部は活気に満ちていた。

裏原宿を中心とするストリートファッション業界がどんな感じだったのかと思い返してみると、一言で言えば“終わらない文化祭”のような雰囲気だった。
僕と同年代の若いクリエイターたちが小さなブランドやショップを立ち上げ、仲間と助け合いながらムーブメントを起こしていたのだが、良くも悪くも試行錯誤の手作り感が強く、青臭い熱気が原宿の裏通りに漂っていた。

「終わらない文化祭のようだった」Y2Kブームが思い出せるsmartと裏原宿とNIGO氏_1

「smart」1999年11/29号。表紙はABATHING APEのNIGO氏

僕は1998年から宝島社の雑誌「smart」編集部に在籍し、2000年から2009年まで編集長を務めた。
このキャリアの前半にかかるのが、いわゆる“裏原宿ブーム”である。
1993年にジョニオこと高橋盾とNIGOこと長尾智明が開いた伝説的なショップ・NOWHEREに端を発する裏原宿ブームは、1990年代後半から2000年代前半にかけてが最盛期。
1995年創刊で男性向けストリートファッション誌としては後発だった「smart」は、ヴィンテージデニムやハイテクスニーカーといった、当時のストリートファッションの主流テーマでは先発誌に追いつけないと判断し、早々に新興勢力であった裏原宿ブランドをプッシュするようになる。
そしてムーブメントの拡大に伴い、販売部数を大きく伸ばしていった雑誌だったのだ。

「終わらない文化祭のようだった」Y2Kブームが思い出せるsmartと裏原宿とNIGO氏_2

「smart」1997年10/6号。表紙はBOUNTYHUNTERのHIKARUとモデルのARATA(現・俳優の井浦新)

裏原宿ムーブメントとともに拡大していったストリートファッション誌「smart」

「smart」が裏原宿路線に舵を切るのは、当然の成り行きでもあった。
宝島社の看板雑誌であった「宝島」は、時代の要請に応じて形をコロコロ変えるカメレオンのような雑誌として有名だったが、サブカル色の強かった1980年代、藤原ヒロシと高木完がストリートの最新情報を紹介する連載コーナー「ラストオージー」を持っていた。
そのコーナーでの取材をきっかけに、藤原ヒロシがショーン・ステューシーと懇意になったことが、そもそも裏原宿のスタート地点なのだ。

藤原ヒロシと高木完による「ラストオージー」終了後の1991年、「宝島」で続編にあたる「ラストオージー2」がスタートする。
レディースブランド・MILKを1970年に創業し、原宿が現在のようなおしゃれタウンになるきっかけをつくったキーパーソンの大川ひとみ氏が、「ヒロシくんの友達ですごく面白い子がいる。彼らは必ずビッグになるから」と「宝島」に紹介した2人の名もなき現役専門学校生が、「ラストオージー2」の新しいプレゼンターとなった。
それが、学生時代からすでにアンダーカバーをスタートさせていたジョニオと、ライターやスタイリストとして活動をはじめたばかりのNIGOだった。

「宝島」の路線変更により「ラストオージー2」の連載は1994年からぶんか社のストリート誌「asayan」に移籍、その頃から裏原宿ブームは本格化していくのだが、宝島社と藤原ヒロシ、そしてジョニオとNIGOからはじまった裏原宿ムーブメントは切っても切り離せない因縁めいた関係にあったということが分かるだろう。

「終わらない文化祭のようだった」Y2Kブームが思い出せるsmartと裏原宿とNIGO氏_3

「smart」1999年2/9号。表紙はA BATHING APEのNIGO、スチャダラパー、UAなど

2000年の秋口にそんな「smart」の2代目編集長に就任した僕だったが、実は最初、裏原宿とは少し距離を取ろうと考えていた。
裏原宿ムーブメントは明らかに頂点に達していたので、この先、下り坂に入ることは明らかだった。そうなる前に、次の手を探さなければならないと考えていたのだ。
「smart」の販売部数は絶好調だったので、少し冒険することも許されていた。
だから僕は、表紙にパンクバンドのボーカリストを起用したりして、軸を音楽系に持っていこうと考えた。

「終わらない文化祭のようだった」Y2Kブームが思い出せるsmartと裏原宿とNIGO氏_4

編集長就任直前の「smart」2000年7/24&8/7号。表紙はランシドとHIKARU。HIKARUさんと一緒にLAへ取材に行った思い出の表紙だ

編集長就任後、NIGO氏から持ちかけられた話

「終わらない文化祭のようだった」Y2Kブームが思い出せるsmartと裏原宿とNIGO氏_5

編集長就任第一号の「smart」2000年10/30号。表紙はSOBUTのギタリストだったMOTOAKIとモデルの大柴裕介。ライブハウス・新宿LOFTで撮影した

裏原宿系人脈の中では“パンク好き”つながりでバウンティハンターのHIKARUさんとは仲良くしていたが、ムーブメントの中心であるア・ベイシング・エイプのヒップホップ系ファッションは、個人的にちょっと苦手だったりもした。
でもある日、NIGOさんから話し合いを持ちかけられた。

これからエイプは洋服の販売だけではなく、ライブやプロレスの興行、カフェや美容室の経営などをおこなう拡大路線をとり、ショップは世界にも進出していくので、お互いのために協力体制を築いていけないかという話だった。

その話には大きな夢を感じたので、僕は音楽路線と並行しながら、ビッグになっていくNIGOおよびエイプ、また同心円的に命運を共にしているその他の裏原宿ブランドと、もう少し付き合っていくことに決めた。

それから数年間のNIGOとエイプの動きは、近くで見ていてとてもエキサイティングだった。

成功の証を積極的にひけらかして見せるBボーイ的な感性を大切にしていたNIGOは、自身が獲得した莫大な富を隠すことなくメディアに披露するようになった。
原宿からほど近い千駄ヶ谷に設けたNIGOの会社兼倉庫や自宅に何度も足を運んだが、目もくらむようなお宝が、大量に並べられていた(フューチュラの3mもある巨大フィギュアとか、映画に使われたダース・ベイダーの本物の衣装とか、大改造を施したロールスロイス・ファントムとか数え上げたらきりがない)。
「smart」のエイプ特集は、そんなお宝に囲まれた空間にNIGOの旧知のミュージシャンやタレントを呼び、撮影をおこなった。

しかしNIGO、いや長尾智明という人物の生来の姿は、非常に温厚で物静か。実直な雰囲気も感じられた。
どんな場面でも饒舌に話すことはなかったし、仲が良い友達に囲まれても騒ぐことなく、輪の中で一番目立たないような存在だった。
撮影時には、モデルが脱いだ服を黙々と畳んでいる姿も目撃した。
その手つきが鮮やかだったので、僕は思わず「NIGOさん、服を畳むのうまいんですね」と聞いたことがある。
するとNIGOは少しはにかんで、「だって、服屋ですから」と言った。
終始、そういう雰囲気の人物なのだ。

「終わらない文化祭のようだった」Y2Kブームが思い出せるsmartと裏原宿とNIGO氏_6

「smart」2001年7/9号。表紙はNIGOとYURIMARI

思い出話も過ぎると胡散臭いし鬱陶しいので、今回はこのへんで。
もしご要望があれば、続きを書きたいと思います。

文・画像/佐藤誠二朗

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佐藤誠二朗

さとう せいじろう

編集者/ライター、コラムニスト

1969年東京生まれ。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わり、2000〜2009年は「smart」編集長。カルチャー、ファッションを中心にしながら、アウトドア、デュアルライフ、時事、エンタメ、旅行、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動中。著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』(集英社 2018)、『日本懐かしスニーカー大全』(辰巳出版 2020)、『オフィシャル・サブカルオヤジ・ハンドブック』(集英社 2021)。ほか編著書多数。

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