オフではいつも短パンなのに、オンでは必ずロングパンツのアラフィフ世代

丈の短いパンツにもいろいろな種類と呼び名があり、0〜1分丈の「ホットパンツ」から、1〜3分丈の「ショートパンツ」、2〜3分丈の「クオーターパンツ」、4〜6分丈の「ハーフパンツ」、7〜8分丈の「クロップドパンツ」などなど、なかなかややこしい。
このうち、「ホットパンツ」は基本的に女性ものだし、「クロップドパンツ」はどちらかといえばロングパンツの部類なので外し、ショートパンツからハーフパンツについて考えたいのだが、いちいち呼び名で悩むのもわずらわしいので、より広義で使われる「短パン」でいこう。

どこからどう見ても立派な大人の僕(53歳)は、今この原稿を書いている瞬間も短パンを穿いている。
職業はフリーランスの編集者兼ライターなので、仕事の9割がたは自宅の自室にこもって、ひとりパソコンに向かう。
だから蒸し暑い季節は、涼しく快適に過ごせる短パンスタイル一択。毎年、夏はほぼ毎日のように短パンで暮らしているのだ。

ネオテニー(幼形成熟)の典型ともいえる日本男児は、世界一短パンが似合う国民なのだ!_1
こんな格好ですみません。今日は20年以上前にOKURAで買ったハリウッドランチマーケットの短パン

とはいえ、平均して週1〜2回は打ち合わせや取材、撮影などの仕事のため外出し、人と会わなければならない。
僕は長く若者向けストリートファッション誌の編集長をやっていたので、フリーになった今もファッションやカルチャーがらみの仕事が多い。
だから会う相手もスーツやネクタイ姿など皆無で、仕事の場といっても、皆、思い思いにカジュアルなオシャレを楽しんでいる。
夏場は短パンの人も珍しくない。

だが僕自身はどうかと言えば、会う相手がどんなに親しい間柄の人であっても、必ず短パンからロングパンツに穿き替えて出かけるようにしている。
短パン大好きおじさんなのに、仕事の場ではどうしても抵抗感があるのだ。
改めてそれはなぜかと考えると、そういう世代だからとしか言いようがない。