きっかけは1匹のクワガタ。
中1で完全に昆虫熱にスイッチON!

――捕まえて飼育するところから始まった昆虫ハンターの道。子どもの頃から勉強よりも虫採りを優先!?

牧田(以下、同) 3〜4歳の頃に祖父が捕まえたオスのミヤマクワガタ。その予想できない行動に不思議だなと思う気持ちが湧いたことが昆虫を好きになったきっかけです。小学生の頃は授業を抜け出して、虫を探していることもよくありました。たまに親戚がクワガタやカブトムシを採りに連れて行ってくれたりして、この時期は捕まえて飼育することに夢中でした。

それで6年生から中学1年生の頃に、自分でも信じられないくらいスイッチが入ったんです。昆虫は発見されているだけでも100万種類以上います。それまではカブトムシのような大きな虫に目が行っていましたが、この頃から一般的には目に入らない小さな虫たちに注目し始めました。

そこから標本作りに没頭し、さらに“昆虫は夏以外にも活動している”と気づき、1年を通して虫を追うようにもなりました。

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中高一貫校に通っていましたが、中高時代も虫採りばかりで。授業中は勉強をせずに標本作り。修学旅行や勉強合宿では、どうやって抜け出して虫を採りに行くかを考えていました。こんな状態なので母には怒られっぱなしです。

高校時代は赤点を取ると、“もっと勉強して”と言われていました。唯一、英語だけが得意でしたが、それは虫に関する本を英語で読みたかっただけで……。それだけで英語ができたということなんですけどね。