ロングコートダディ インタビュー♯2
ロングコートダディ インタビュー♯3

「コットンにまんまとハメられるところでした」キングオブコント2022優勝のビスブラが明かす、決勝のネタ選びに潜む駆け引き はこちら

今回は競馬に100万円突っ込んで……

「松本さん、僕らとビスブラ、8点差って厳しくないですか⁉」ロングコートダディがキングオブコント2022決勝の結果に思うこと_1
ツッコミ、ネタ作り担当の堂前透(左・32歳)とボケ担当の兎(右・34歳)
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――2021年のM-1決勝のときは、堂前さんが前日、競馬に有り金30万を突っ込んで、全部スッたんですよね。「競馬でドキドキ感を味わっておけば、本番での緊張が多少和らぐのではないか」、と。今回のキングオブコント決勝も、事前に競馬でウォーミングアップを済ませておいたのですか。

堂前 今回は100万突っ込んで、150万になりました。複勝1点買いで。

――おお! 複勝で1.5倍ついたわけですね。

堂前 前回は全財産スれば、背水の陣じゃないけど、腹が決まるかなと思ったというのもあるんです。でも今回は全財産いくと、ちょっと額がでか過ぎて、どこにも話せなくなっちゃうので100万にしておきました。今回のM-1(決勝)はどうしようかな。

「松本さん、僕らとビスブラ、8点差って厳しくないですか⁉」ロングコートダディがキングオブコント2022決勝の結果に思うこと_2
大喜利にも定評のある堂前は、『千原ジュニアの座王』などでもそのセンスを炸裂させている

――東京吉本所属の決勝進出組は、キングオブコントの本番当日、けっこう吉本の常設劇場の出番を入れてるんですよね。準優勝したコットンも「よしもと幕張イオンモール」で3ステージこなしてから、スタジオ入りしたと言っていました。芸人の立場からすると、あれがすごくいいリハーサルになるそうですね。大阪吉本組も当日、東京の劇場に出演させてもらったりすることはあるのですか。

堂前 僕らはないですね。頼まれても断ると思います。会場まで行くのもしんどいじゃないですか。

 せっかく(会場の)TBSの近くのホテルに泊まってますからね。

――大阪組は当日入りなのですか。

 いや、前日です。リハーサルがあるので。前日のリハが昼の2時ぐらいに終わって、翌日の夕方4時にスタジオ集合とかやったんです。なので僕は、ずっと寝てました。24、25時間ぐらい寝てたんじゃないかな。

――ロングコートダディは2020年以来、2年振り二度目の決勝進出でした。2021年から審査員が一新されましたが、雰囲気が変わったな、と思うことはありましたか。

堂前 そこはあんまり変わらないですね。

 それよりも会場のお客さんの反応の仕方が変わりましたよね。コロナの影響もあって、笑う代わりに拍手をするんですよ。そういう風に言われているみたいで。なので、本当にウケてるのかどうかわからないんです。

笑い声なら声量の大小で差が出ますけど、拍手はそこまで差が出ない。なのでボケればボケるだけ拍手がもらえるので、ボケ数の多いコンビの方がウケてる感じになる。僕らはもともとボケ数が少ないので、そこはちょっと不利になったなと思いましたね。