集英社オンライン
  • 新着
  • ランキング
  • ニュース
  • 教養・カルチャー
  • エンタメ
  • 特集・漫画
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    特集・漫画一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    特集・漫画一覧を見る
  • 連載
    • 来世ではちゃんとします
    • 私を壊した映画たち
    • 僕にはまだ 友だちがいない
    • 「能代工9冠」無敗の憂鬱
    • くも漫。
    • 大人も知っておきたい性のあれこれ
    • 4コマ漫画 ちびまる子ちゃん
    • ウクライナ情勢
    連載一覧を見る
    • 戸田奈津子が愛した映画人
    • 氷上の表現者たち
    • ロードショー COVER TALK
    • 前川ヤスタカの考えすぎテレビ
    • 木村草太の「あれ、どういうことなんだろう?」
    • 毎日こち亀
    連載一覧を見る
  • カテゴリ
    • エンタメ
    • 教養・カルチャー
    • ビジネス
    • 暮らし
    • ヘルスケア
    • ファッション
    • グルメ
    • スポーツ
    • 恋愛・結婚
    • 占い
    • 美容
    • お知らせ
  • ロードショー
  • 占い
  • 編集部
集英社オンライン

Follow Us

トレンドタグ
TREND
  • #デス・ゾーン
  • #栗城史多
  • #開高健ノンフィクション賞
  • #河野啓
  • #コメディ
  • #TJAR
  • #激走アルプス大縦断
  • #トランスジャパンアルプスレース
  • #刺殺
  • #博多
  • #ジャンプコミックス
  • #ギャグ
  • #こち亀
  • #秋本治
  • #川野美樹
タグ一覧を見る
人物
PEOPLE
  • 高橋李依
  • BAILA編集部
  • 田中俊行
  • あばれる君
  • 矢崎良一
人物一覧を見る
エンタメ 2022.12.17

「はぁ~い、田辺よ~」誰もが初対面で“売れる”と確信した、ぼる塾・田辺を見事ブレイクさせた“東京吉本”の育成術とは

「東京吉本芸人の父」と称されるライブ作家・山田ナビスコ氏が、初となる著書『東京芸人水脈史 東京吉本芸人との28年』(宝島社)を刊行した。近年、賞レースファイナリストを多く輩出する東京吉本ならではの“鍛え方”とはどんなものなのか――。

  • 山田ナビスコ
  • 鈴木工
  • 斎藤岬
  • #吉本興業
  • #田辺さん
  • #ぼる塾
  • #山田ナビスコ
  • #東京芸人水脈史
  • #ライブ作家
  • #銀座7丁目劇場
  • #M-1
  • #芸人
SHARE

「バラエティに出たい」よりも「『M-1』に出たい」へ はこちらから

東京のバラエティはオーケストラ、大阪はフリージャズ

東京吉本の若手から“父”と慕われる人物がいる。30年近くにわたって多くの芸人を劇場で育ててきたライブ作家・山田ナビスコ氏だ。山田氏が手掛けるライブは、ネタだけではなくいわゆる“平場”のトレーニング力が高いと、芸人たちはよく語っている。
なぜ東京吉本ならではの育成術が生まれたのか? その謎に迫った。


――今は学生お笑いを経験してからお笑いの世界に入ってくる芸人が増えました。プロの世界に入って得られるものとはなんなのでしょう?

学生お笑いのネタは大喜利の要素が強くて、そこにニン(≒キャラ。本人の人間性やその人らしさがネタや笑いのとり方に表れている様子を指すお笑い用語)がない。でも、東京吉本には、「大喜利だけでは通用しない」という意識が連綿として受け継がれてるから、舞台に上がっていくうち、平場で活きるようなニンがついてくるんです。

――それは昔からあった文化なんですか?

起源は間違いなく銀座7丁目劇場(1994〜1999年)でしょうね。東京NSCが立ち上がったとき(1995年)、横沢(彪/フジテレビプロデューサー→吉本東京支社長)さんがいて、連れてきたコーチ陣が、永峰(明/演出家)さんを筆頭に全員東京のバラエティー番組で活躍していた人だった。
そこでバラエティー番組っぽいものを学んでいくうち、異質なヤツを目立たせてあげよう、引き上げてあげようという文化が生まれたと思うんですよね。

それは誰がつくりだしたというわけではなく、社員さんの「こういう芸人を育てよう」という意向に、われわれ関係者が乗っかって自然発生したもの。それでその後も、僕が「needs」というライブを続けてきた。

――若手芸人が平場で立ち回る能力向上を目的にした、コーナーに特化したライブですね。

その結果、「今日はこいつに振って、こいつを立たせたほうがウケるかも」という感覚が磨かれていった。自分がシュートしなくても、アシストをしていくんですよ。

たとえば、ぼる塾の田辺に初めて会ったとき、「はぁ~い、田辺よ~」と挨拶してきて、俺を含めた周りの作家、社員さん、全員が「これはいける」という直感を覚えたんですよ。それでライブになると毎回、裏回しができる芸人に「今日はこの場面で田辺に振れ」「このタイミングで田辺にぶっこめ」という指示を与えていった。

それを頻繁にやっておくと、いざテレビの本番で振られても「前にやったパターンだ」という頭があるから反応できちゃう。芸人を世に出すには、そういう平場の練習が必要でした。

――そうした文化は大阪にはないものなのですか?

大阪はちょっと違うと思うんです。東京のバラエティは、芸人ではないゲストを含めて、MCが中心になって流れをつくりながら回していく。それに対して大阪のローカル番組は、MCと出演者が対等にバカをやるんですよ。言うなれば、オーケストラとフリージャズ。

土壌の違いをすごい感じますね。大阪はお笑いライブのコーナーも、基本は「俺が俺が」でガーッと前に出てくるボケ合戦ですから。それはボケ合戦ができる地肩があるから成立すること。ボケ合戦ができない芸人に対しても、流れを作ってあげるのは東京吉本特有の文化なんです。

――大阪NSC出身で、早めに上京して東京で活躍する芸人も増えました。そのタイプはどっちの文化に属しているんでしょう。

最初は東京の空気をつかめないけど、次第に受け入れて、どんどん進化していきますね。いい意味でハイブリッドになってます。大自然とか、男性ブランコとか。大自然のロジャーなんて、引きながらも前に出られるというか……。一発の破壊力がすげえなあと感心します。

“世界観”にお客さんが気づかなくてもいい

――テレビの存在感が弱まったことで、定期的に開催する単独ライブで食べていきたいという芸人も増えました。芸人を鍛える場として、単独ライブも大事ですか。

大事ですねえ。若手は1回でもやると大きな経験になります。たとえば漫才を6本作ったら、同じネタはできないから、違うネタのパターンを覚えるので。

――単独ライブは賞レースに向けて新ネタを試す場である一方、演劇のような世界観を求めているファンも多いですよね。

そこは人によりけりですね。個人的な感想としては、「世界観を押し出してもファンしか喜ばないじゃん。初見の人は笑えないだろ」なんですけど。演劇色が強くても否定はしませんよ。でも、曲を使って終盤に盛り上げてって……俺たちは芝居やってるわけじゃないんだし。何か引っかかるんですよ。

――得てして最後に各々のコントをつなげたり、伏線を回収したがりますよね。

そういう世界観の単独ライブが2000年代に増えたんです。「いや知らんがな」という思いもあって、ペナルティの単独はそのアンチテーゼを込めてネタを作成してましたね。

――ルミネで1年に1回やってましたね。

コントをいっぱい作って、5年間続けました。ペナルティの単独って、実は裏では設定をつなげているんですよ。このコントに出てくる子どもが成長したら、別のコントに出てくるあのキャラになるみたいな。ペナルティワールドの中では全部関係性があるんです。

――それは意外です。バカバカしいコントばかりで、ただ笑ってました。そこは気づいてほしいポイントなんですか?

お客さんは別に気づかなくてもよくて、作り手だけがわかっていればいいんです。ひとつひとつのコントで笑わせたらいい。ネタが強いか弱いか、そっちで勝負するほうが僕は好きなんで。


取材・文/鈴木工 編集/斎藤岬

「バラエティに出たい」よりも「『M-1』に出たい」へ はこちらから

『東京芸人水脈史 東京吉本芸人との28年』(宝島社)

著者:山田ナビスコ

「はぁ~い、田辺よ~」誰もが初対面で「売れる」と確信した。ぼる塾・田辺を見事ブレイクさせた“東京吉本”の育成術とは‗01

2022年11月26日刊行

価格:1760円(税込)

単行本:256ページ

ISBN:

978-4-299-03263-8

東京吉本芸人の間で語り継がれるレジェンド作家・山田ナビスコ初の自伝的エッセイ!

世界的に見ても“お笑い異常大国”である日本において、
その真っ只中に28年間身を置いた著者が綴る“お笑い”だらけの人生譚。
究極のお笑い番組『笑ってはいけない』や、M-1グランプリをはじめとした賞レース秘話、
極楽とんぼ、ロンブー、ピース、渡辺直美、ダイタク、おかずクラブ、ニューヨーク、ぼる塾など
東京吉本を牽引してきた大人気芸人らとのエピソードなど多数。

amazon
最初のページに戻る

山田ナビスコ

やまだ なびすこ

1969年生まれ。1994年、吉本銀座7丁目劇場の求人募集の座付き作家となったことを契機に、東京吉本の若手ライブに関わるようになる。現在も年間数百本のライブに携わり、東京吉本所属芸人たちの間ではレジェンドとしてその名を語られる。

    鈴木工

    すずき たくみ

    ライター

    「Quick Japan」「芸人雑誌」などでお笑い芸人関連のインタビューや記事を執筆。また、「プレジデント」では編集を担当する。

    • Twitter

    斎藤岬

    さいとう みさき

    編集者、ライター

    1986年生まれ。編集書籍に『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』『大阪芸人生活』『ねこうちさん』ほか。執筆媒体は「Quick Japan」「芸人雑誌」「EX大衆」「GQ」など。

    • Twitter
    SHARE

    Twitterをフォローしよう

    • HOME
    • エンタメ
    • 「はぁ~い、田辺よ~」誰もが初対面で“売れる”と確信した、ぼる塾・田辺を見事ブレイクさせた“東京吉本”の育成術とは

    関連記事

    エンタメ 2022.12.17
    エンタメ / 2022.12.17

    なぜM-1はここまで盛り上がるのか? “東京吉本芸人の父”山田ナビスコが感じる「若手芸人の意識の変化」

    山田ナビスコ
    鈴木工他

    エンタメ 2022.11.17
    エンタメ / 2022.11.17

    無頼派芸人・金属バットが初めて本音で語った…『M-1』ラストイヤー決起集会【ノーカット掲載】

    金属バットのM-1ラストイヤー #1

    金属バット
    山本大樹

    エンタメ 2022.11.17
    エンタメ / 2022.11.17

    『M-1』ラストイヤー・金属バットが見据えるM-1とその先。「やっぱ、ちゃんと決勝行かな、変わらんすよ」【ノーカット掲載】

    金属バットのM-1ラストイヤー#2

    金属バット
    山本大樹

    エンタメ 2022.05.12
    エンタメ / 2022.05.12

    トガったまま突っ走る真空ジェシカ。ラジオは「全部楽しいっすね」、テレビは……「ちゃんと話せばわかってもらえるはず」(前編)

    真空ジェシカ インタビュー【前編】

    真空ジェシカ
    宿無の翁

    エンタメ 2022.05.12
    エンタメ / 2022.05.12

    “トガり芸人”真空ジェシカのトガってない趣味の話。「乃木坂46の握手会で『できない!』」「好きな合唱曲1位は『心の瞳』」(後編)

    真空ジェシカ インタビュー【後編】

    真空ジェシカ
    宿無の翁

    エンタメ 2022.11.21
    エンタメ / 2022.11.21

    なぜM-1グランプリで女芸人は優勝できないのか?-テレビでは3秒でわかる面白さを求められる

    女芸人の壁#1

    西澤千央
    集英社オンライン編集部

    新着記事

    新着記事一覧を見る

    Tag

    • #吉本興業
    • #田辺さん
    • #ぼる塾
    • #山田ナビスコ
    • #東京芸人水脈史
    • #ライブ作家
    • #銀座7丁目劇場
    • #M-1
    • #芸人

    RANKING

    最新
    24時間
    週間
    月間
    最新
    24時間
    週間
    月間
    記事ランキングの一覧を見る

    RANKING

    最新
    24時間
    週間
    月間
    最新
    24時間
    週間
    月間
    漫画ランキングの一覧を見る

    SPECIAL

    最新情報をお届け

    毎日が、あたらしい

    • HOME
    • 新着
    • ランキング
    • ニュース
    • 教養・カルチャー
    • エンタメ
    • 特集・漫画
    • 連載
    • ロードショー
    • 占い
    • 編集部
    • カテゴリ
    • エンタメ
    • 教養・カルチャー
    • ビジネス
    • 暮らし
    • ヘルスケア
    • 美容
    • ファッション
    • グルメ
    • スポーツ
    • 恋愛・結婚
    • 占い

    マンガ

    少年マンガ

    • 週刊少年ジャンプ
    • ジャンプSQ.
    • Vジャンプ
    • 最強ジャンプ
    • 少年ジャンプ+
    • ゼブラック
    • ジャンプBOOKストア!
    • ジャンプルーキー!
    • S-MANGA
    • 集英社ジャンプリミックス
    • 集英社コミック文庫

    青年マンガ

    • 週刊ヤングジャンプ
    • ヤングジャンプ定期購読デジタル
    • ヤンジャン!
    • となりのヤングジャンプ
    • あしたのヤングジャンプ
    • グランドジャンプ
    • ウルトラジャンプ

    少女マンガ

    • りぼん
    • マーガレット
    • 別冊マーガレット
    • ザ マーガレット
    • デジタルマーガレット
    • マンガMee
    • コミックりぼマガ
    • マンガMeets

    女性マンガ

    • クッキー
    • ココハナ
    • 月刊オフィスユー

    取材・ファッション

    ファッション・美容

    • Seventeen
    • non-no Web
    • MORE
    • @BAILA
    • MAQUIA ONLINE
    • SPUR.JP
    • LEE
    • Marisol
    • Web éclat
    • OurAge
    • The New York Times Style Magazine: Japan
    • HAPPY PLUS
    • MEN'S NON-NO WEB
    • UOMO
    • yoi

    芸能・情報・スポーツ

    • Myojo
    • Duet
    • 週プレNEWS
    • 週プレ グラジャパ!
    • web Sportiva

    書籍

    文芸・文庫・総合

    • すばる
    • 小説すばる
    • 集英社 文芸ステーション
    • web 集英社文庫
    • 青春と読書
    • e!集英社

    学芸・ノンフィクション・新書

    • 集英社 学芸編集部
    • 集英社 ビジネス書
    • 集英社新書
    • 集英社新書プラス
    • よみタイ
    • kotoba
    • imidas

    ライトノベル・ノベライズ

    • 集英社Webマガジン Cobalt
    • 集英社オレンジ文庫
    • シフォン文庫
    • ダッシュエックス文庫
    • JUMP j BOOKS
    • TanZak

    キッズ

    • 集英社みらい文庫
    • S-KIDS.LAND

    オンラインストア・その他WEBサービス

    オンラインストア

    • SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE
    • ジャンプキャラクターズストア
    • HAPPY PLUS STORE
    • LEEマルシェ
    • SHOP Marisol
    • éclat premium
    • HAPPY plus BEAUTY
    • mirabella
    • mirabella homme
    • zakka market

    その他WEBサービス

    • SHUEISHA ADNAVI
    • EDITOR'S LAB

    ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら → https://aebs.or.jp/

    • ABOUT US
    • 集英社プライバシーガイドライン
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ
    • 規約

    SHUEISHA Inc. All Right Reserved.

    「はぁ~い、田辺よ~」誰もが初対面で“売れる”と確信した、ぼる塾・田辺を見事ブレイクさせた“東京吉本”の育成術とは | エンタメ記事一覧 | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい