「少年ジャンプ+」(集英社刊)で2019~20年に連載された、百世渡による人気ラブコメマンガ『ロマンティック・キラー』。オシャレや恋愛には目もくれずゲーム三昧の毎日を過ごしてきた、“非ヒロイン属性”の女子高生・星野杏子が、突然現れた魔法使いのリリによって大好きなゲーム・チョコ・猫という「三大欲求」を没収され、イケメンたちに迫られる姿を描いたドタバタ青春ラブコメだ。
そんな本作のNetflixアニメ版で、メインヒロイン・杏子役の声優を務めた高橋李依に、原作への想いや杏子との共通点、収録秘話など、制作の裏側を聞いた。

愛おしくて、大好きな作品になりました

――『ロマンティック・キラー』を初めて読んだ時の感想を教えていただけますでしょうか?

読む前には、『ロマンティック・キラー』というタイトルの「ロマンティック」という響きが印象に残って、主人公が女の子というのもあり、「恋愛もので可愛らしいお話なのかな?」と想像していました。

読み始めてみると、縦読みでカラーということも新鮮だったんですが、それよりも「あれ?杏子って結構変顔するんだ?」とか「この魔法使い、物理的にも干渉してくるの?」みたいな部分に気付き始めて。「あ、このマンガは“おもしれーやつ”だ!」という衝撃を受けました(笑)。

「杏子はTシャツをズボンにインするとこが自分と似てる(笑)」 主演声優・高橋李依が語るNetflixアニメ『ロマンティック・キラー』_01
星野杏子の変顔
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杏子のサバサバした性格の気持ちよさや物語の爽快感みたいなものを、読んでいるうちに求めていたのですが、ふとキュンとさせられてしまったり、うるっとしたり、ピンチに追い込まれて「これってどうなっちゃうの?」と少し不安になったり。最終的には「こんなに心を揺さぶられるとは!」と感じるくらい、愛おしくて、大好きな作品になりましたね。

「杏子はTシャツをズボンにインするとこが自分と似てる(笑)」 主演声優・高橋李依が語るNetflixアニメ『ロマンティック・キラー』_02
杏子VSリリの物理攻撃シーン