一命を取り留め、一般病棟に移ることができた私は、「くも膜下出血を発症し職も失った。完全に人生の底をついた。あとは上がるだけだ!」と思っていました。

しかし、そんなことはありませんでした。更なる地獄が待ち受けていたのです。

地獄の始まりはお見舞いに来た母方の叔父の一言からでした。

「マーちゃん、札幌のどこで倒れたの?」

私は答えました。

「それが…よく憶えてないんですよー(ウソ)」

そこからお見舞いに来ていた親族総勢12名による「どこで倒れていたか推理合戦」が始まったのです。私は「絶対に倒れた場所バレたくない! バレるくらいなら死んだほうがマシ!」と思いました。

果たして、12人の優しい親族たちは真実に辿り着くのか!?