マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)とアインシュタイン(稲田直樹、河合ゆずる)がMCを務め、一流社長“リッチマン”等の常識を超えた規格外のデートを、スタジオで見て学ぶバラエティ特番『リッチマンDATE』。今回はデート途中に、突然マレーシアに旅立ってしまう社長など、仰天のデートが満載だ。
先日10月8日(土)に放送となった『お笑いの日』(TBS系)でのカミングアウト漫才で、野田クリスタルが「先月給料900万円」「去年の年収8000万円」と発言し話題になったマヂカルラブリー。M-1王者を経て、“リッチマン”となったマヂカルラブリーに、年収が急増した今のお金の価値観を聞いた。

年収8000万円でも、高級寿司屋の帰りに500円のラーメンを食べてしまうマヂカルラブリーの本音
先日、テレビ番組で年収が8000万円あることを公言して話題となったリッチマン・マヂカルラブリーに年収爆増後のお金の価値観を聞いた。
M-1王者のリッチなデートとは

リッチマンのデートは「マネできないし、しようとも思わない」
――社長たちのデートの感想を教えてください。
村上 別の世界の出来事なんだなと思いながら見てました。
野田クリスタル(以下、野田) なんかマネできないし、(マネを)しようとも思わないデートばかりで、ギリギリ勉強にならないんですよね。全部。
村上 そうそう。社長たちが「テレビに出るから、どう見せようか」を考えた結果、おかしくなっちゃってるんですよ。急にマレーシアに行こうって言われたら普通嫌だもん(笑)。
野田 でも「このデートは違うだろ!」ってツッコミながら見れるところが、この番組の強さですからね。これまで視聴者が「本当にこのデートいいか?」と思っていたVTRに我々がツッコむことで、視聴者はモヤモヤを感じずに見れるんじゃないかなと思います。
――一般の方のデートにここまでツッコミを入れるコンテンツも珍しいなと思いました。
村上 社長という揺るがないポジションがあるからツッコめるのかなと。強者である社長を、僕ら芸人という弱者がやいやい吠えて噛みついても「羨ましいだけじゃん」って見える。その構造がいいのかなと思います。
野田 それにMCの4人以外、社長のデート相手やVTR中のテロップが、ちゃんと社長を持ち上げているおかげもありますね。情報番組としてではなく、あくまでもバラエティとして楽しんでほしいです。

マヂラブ流リッチデートは、8万円の寿司&高級リゾート
――先ほど村上さんは弱者と言っていましたが、年収8000万円のおふたりはお笑い界の強者かと……。
野田 いやいや。真ん中ぐらいだと思います。
――(笑)。そんなおふたりがこれまでに体験したリッチなデートを教えてください。
野田 お休みの日に宮古島のシギラリゾートに行きました。最近は休みの日がなさすぎて旅行先をゆっくりと調べる時間もないから、聞いたことのあるところにしようと思って。でも、コースもわからないから、とりあえず1番高いコースをひたすらネットでポチポチしました。
村上 寿司を食いに行きましたね。奥さんと2人で8万円ぐらいの。
――思った以上にリッチなデート! 行ってみてどうでしたか?
村上 全然お腹いっぱいにならなくて、帰りに1杯500円のラーメンを食べて帰っちゃいましたね。高級寿司屋で「もっとくれ」って言うのが恥ずかしくて(笑)。
野田 わかる。「醤油くれ」も言えないんだよな。
村上 そうなのよ! だから向いていないんだと思いました。奥さんが「行きたい」と言ったら別ですけど、別に私から「また行きたい」とは思わないですね。
野田 僕もそうですね。正直、宮古島のどこ行ったかもよく覚えていないし、何食ったかも全然覚えてなくて、ただ金だけ払った感じです。
――覚えてないんですね(笑)。
野田 過ごし方が下手くそすぎたんでしょうね。プライベートプールを差し出されても、風呂みたいに浸かっていればいいのかなんなのかわからず。結局こんな機会ないからって、飛び込みの練習しちゃってましたもん。
村上 水飛沫の音とか聞こえてただろうね(笑)。
野田 たしかに、わりと飛び込む音は響いていたと思う(笑)。動画に撮っていたんですけど、あとで見返したら1時間くらいでだいぶキレイに飛び込めるようになっていましたね。

「リッチなことを知る時間がない」金銭感覚は変わらないまま
――では、おふたり的には年収が上がっても、金銭感覚は変わらず?
野田 使い方がわからないですからね。今はリッチなことを知る時間が足りないんです。今よりも仕事が落ち着いて、自由に動けるようになったら、リッチなことをしてみたいなとは思うのかもしれませんけど。
村上 うん。高級寿司に行くなら、すしざんまいの方がいいじゃんって思っちゃう。でも、奥さんは高いお寿司とか夜景の見えるレストランとかの方が嬉しいのかもしれませんけど。
野田 あと、しみじみ思うのは高いものを食べるのは、高いものを食うテンションの時じゃないとダメですね。「マック食いたいな」って思いながら、少しお高めの手作りの本格的なハンバーガーを食いに行っても満足しない。高けりゃいいってもんじゃないなとは思います。
――では「お金持ちになりたい!」みたいなモチベーションも特になく?
村上 ないですね。
野田 「お金持ちになりたい!」はキリがないと思います。僕の去年の年収が8000万円だったというのをカミングアウトしたとき、世間は「すごい!」ってなりましたけど、スタジオはすっごい変な空気になったんですよ。「まあ、そんなもんか」って。
村上 たしかにね。
野田 たぶん「年収1000万です!」だったら盛り上がったのかもしれませんが、僕らくらいだと上の下くらいだから、本当の金持ちたちがリアクションに困るんです。年収の話をするのは、全然いいんですけどあの変な空気が嫌(笑)。
――最後にそんなおふたりが「ここにはお金を惜しまない」使いどころを教えてください。
村上 うーん…あまりないですけど、あえてあげるなら僕は時計ですかね。M-1を優勝した賞金でもA.ランゲ&ゾーネのグランド・ランゲ1・ムーンフェイズを買いました。
野田 すごいかっこいいことを言うと、お笑いですかね。やはり僕は松本イズムを継承しているので、コントをやるなら小道具とか製作費にお金をかけたいと思っちゃうんです。これは、お金がない時から、ずっと変わらないこと。売れる前は、お金を払ってライブに出ていましたし、チケットのノルマとかでマイナスだったこともありましたが、それでも道具には出し惜しみしませんでしたから。その気持ちはあります。

取材・文/於ありさ 撮影/松木宏祐
番組情報
リッチマンデート

日本の経済を支える一流社長たちのデート図鑑!デートに見え隠れするリッチマンたちの生態に迫る密着ドキュメントバラエティ! 今回は女性社長も参戦。モテたいMCが一流社長、リッチマンの常識を超えた規格外のデートを見て学ぶ新感覚デートスタディ番組!
https://www.fujitv.co.jp/richmandate/
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