#19と20はそれぞれ独立した回ではあるが、2週続けて見るとより楽しめる内容。その口火を切ったのは、#19に登場したトミーズ・健。「モノボケ」対決で、ちょんまげカツラを反対に被る“げまんちょ”を披露。だが優勝したのは本人ではなく、そのフレーズの面白さに乗っかり、自分のモノとした天竺鼠・川原だった。
#20でも、その流れのまま川原は“初代げまんちょ”を名乗ってバトルに挑み、準決勝まで順調に勝ち進む。だが、徐々にその効力は低下。準決勝の「モノマネ」対決の対戦相手であるクロスバー直撃・渡邉も“げまんちょ”を使いはじめると、千原は「いよいよげまんちょの味がなくなりかけています」と解説。
以降も準決勝は低調な内容のドローが続き、空気を察した川原、渡邉による申し出も加味し、決勝進出を決めていたセルライトスパ・大須賀が繰り上がりで優勝した。面白いフレーズでも、何回もこすればダメになっていくのをこの2回分で体感できる。

笑いの神、降臨!? スタジオと視聴者を湧かせた名勝負の数々! 『座王』の神回7選!
話題のカンテレ番組『座王』の神回7選! 過去回は、Amazon Primeのセレクトチャンネル「大阪チャンネルセレクト」(有料)から全話視聴できるので、気になった回はチェックを。
笑いの神が降りてきた!? スタジオと視聴者を湧かせた名勝負の数々!

ぼる塾・はるか。芸人のセオリーを無視した大胆なギャグやモノマネを見せる(#155)
#19~20 恐怖のフレーズ“げまんちょ”が『座王』を席巻!
#62 座王の鬼VS堂前による、白熱の決勝戦!
すでに『座王』で17回目となる座王を獲得していた笑い飯・西田と、#59、60で2連覇を果たし、5回目の座王についていたロングコートダディ・堂前が決勝戦で「モノマネ」対決。西田は長髪を活かしたモノマネに対し、堂前は「絶対に捻挫してはいけない時に捻挫した人」というシチュエーションモノマネで応戦。
このバトルは、4回のドローが出る大熱戦に。ふたりが悩みに悩みながらネタを繰り出していく姿は『座王』ならではの光景である。このほか、「モノボケ」対決で堂前が披露したネタも素晴らしい。
#87 笑い飯・西田が「歌」対決で披露した男性の悲哀!
笑い飯・西田と、初参戦からその実力を発揮してきたR藤本による決勝戦は、「歌」対決。中条きよしの名曲「うそ」のイントロに即興で歌詞を付けることになったが、MCの千原も「長尺…」と、その長さをうまく活かした方が有利と指摘。だが、西田は泥酔した人間の悲哀を、月という言葉を用いて文学的な光景に昇華。
その歌詞の素晴らしさに、千原も「名曲やん! 令和イチは間違いないわ!」と絶賛した。R藤本も健闘したものの、座王は笑い飯・西田の手に。この勝利によって西田は25回目の座王に。座王の鬼、ここにあり!と言える内容。

金のビブス時代の笑い飯・西田。その圧倒的強さには陰りが見えない(#155)

#126 史上最弱を決める戦い! スピンオフ企画「土下座王」
フルーツポンチ・村上の提案により、それなりの出場回数を重ねながらも、勝率が悪く、優勝経験のない芸人たちを集めた負け残り企画「土下座王」が開催。しずる・KAƵMA、ザブングル・加藤、狩野英孝らの、なかなか成績を残せないメンバーが参戦した。今まで1勝もしていないしずる・KAƵMAはこの回でも負け残り、ついには決勝へ。
対戦相手は同じく勝率の低い女と男・市川。「中継」対決となった決勝では、ドローも出る泥仕合になるものの、市川が敗北して「土下座王」に。KAƵMAは念願の初勝利となった。
#155 ぼる塾・はるかの新感覚ギャグに笑い飯・西田もタジタジ?
「パンパン フライパン♪」など、新感覚ギャグを武器にするぼる塾・はるか。この日は「モノマネ」対決で、『とっとこハム太郎』のこうしくんや、千原ジュニアの低レベルモノマネを明るく披露。準決勝の「メンチ」対決でも、審査委員長のくっきー!に向けて「べぇ」と舌を出すだけという、シンプルだが捉えどころのないパフォーマンスでスタジオを湧かせた。
決勝で当たることとなった笑い飯・西田も思わず「やりたない」とこぼすが、決勝の「ギャグ」対決では、2連続ではるかテイストのギャグを披露。「戦い方を合わせていくな!」と千原に指摘されながら、そのフレーズの面白さで座王を勝ち取った。
#176 R藤本(ベジータ)、剥奪された戦闘服を取り戻すことができるか?
これまで高い勝率を誇っていたR藤本も、2021年に入ってから少々スランプに陥り、一度も座王を獲得できずにいた。#174でも敗退してしまったため、いつもの戦闘服を剥奪されてしまう事態に。戦闘服を取り戻すべく、ただ青いタイツの人として参戦した#176であったが、ハリウッドザコシショウに「歌」対決であっさりと敗北。この回は錦鯉・渡辺が座王に輝いたため、戦闘服も彼に渡されることになるという屈辱の回となった。
#222~223 Yes!アキトとどんぐりたけしのギャグ対決に注目!
座王1回分を放送1回分として編集するのがこれまでの『座王』であったが、#222~223は、番組史上初となる2週またぎ放送となった。その理由は、ギャガーとして知られるYes!アキトVSどんぐりたけしによる「ギャグ」対決が、5回連続でドローになるという白熱の名勝負となったこと(6回目にYes!アキトが勝利)。
これで出場者も気合が入ったのか、その後行われた、フルーツポンチ・村上と、笑い飯・西田による「モノボケ」対決も2回のドローが出たほか、合計で10回のドローが出てしまう大激戦に。しかも“鬼”である西田も敗退、決勝戦はYes!アキトとサツマカワRPGという身内対決に。2週に渡ったものの間延びしない内容となっている。

R藤本は戦闘服を剥奪され、青いタイツの人として参加させられる屈辱を味わった(#176)
文/森樹
「千原ジュニアの座王」

カンテレ 毎週金曜 深夜0:55~1:25
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