“文春砲”によって巨人・坂本勇人選手の女性スキャンダルが明るみになったのは今年9月のこと。球界屈指のプレイボーイとして、これまでも度々、週刊誌などに話題を提供していた坂本だが、今回はLINEでの生々しいやり取りが報じられたことで、大きな話題に。
なかでも注目されたのが、Twitterのトレンドワード入りするほどにバズった「けつあな確定」なる文言だ。
これは、待ち合わせに遅刻したA子さんに対して、坂本が送った「今日けつなあな確定な」(本文ママ)との一文からきており、要は遅刻したA子さんに対して、そのペナルティ的な意味合いで、お尻での性行為を要求したものとみられている。
これに失望を隠さないのが、“お尻専門”の女性向け風俗店『Butt-ique(ブティック)』のオーナー兼キャスト・奈央氏(34)だ。
「“けつあな”ことお尻の穴は、丁寧な準備と開発をすれば性器以上のオーガズムも得られる場所です。なので、坂本選手があたかも罰のように『今日はけつあな確定な』としたこと、また一般の理解がそうなってしまっていることは、残念に思っています」
巨人・坂本の「けつあな確定」騒動も後押し!? 国内唯一の“お尻専門”女性向け風俗店が活況な理由
巨人・坂本勇人選手の女性スキャンダルで一躍、パワーワードとなった「けつあな確定」。だが昨今は、女性向け風俗店にも“お尻専門店”ができるなど、このジャンルが活況だという。オーナーに話を聞いた。
「坂本選手のメッセージは残念でした」

「Butt-ique」オーナーの奈央氏
そんな奈央氏が今年7月に開店した「Butt-ique」には、すでに50人以上の女性が来店しているという。所属キャストも男性、女性合わせて6人に増えた。
「開店時の想定以上に『経験はないけど、お尻を試してみたい』という女性が沢山いらっしゃいました。来店されるお客様の8割以上が“お尻未経験者”。そんな方々に、“痛くない・怖くない・気持ちいい施術”をモットーにサービス提供を行っています。
施術を受けて、初めてのオーガズムをお尻で体験した人、120分で声が枯れるまで何十回もイってしまう方などいらっしゃり、概ね好評いただいております」
「17歳のときに、お尻を掘られました」
一般的な女性向け風俗店のサービスは基本的に手や舌による愛撫までで、いわゆる本番行為(男性器の挿入)は禁止とされているが、お尻専門店ではいわゆる「AF」が許されているというのは、どういった基準によるものなのか。
「私の理解だと、日本法は『性交そのものを業として行うこと』を認めていません。ただし、ここにおける性交の定義にオーラルセックスやアナルセックス、同性同士の性交が含まれていないため、はっきりと違法ではないということのようです。
女性が従事する男性向け風俗店でもAFは通常のサービスとして提供されています。言ってしまえば法の穴ですかね。穴だけに……」

奈央氏の接客時に必ず持参する“お尻ほぐし”アイテムたち。左上の青いパッケージはお尻専用ローションだ
奈央氏は東大合格率No.1と名高い超難関高、筑波大学付属駒場中学校、高等学校を経て一橋大学を卒業し、平日は一流企業に勤めている。そんなエリートがなぜ、週末は女性向け風俗店の仕事をしているのだろうか?

都内有数のエリート中学校に入学。この時、すでにお尻への興味に目覚めていたという
「物心ついた頃から自分の体の構造への好奇心が旺盛で、“この穴の中はどうなっているのだろう”と小学5年生の時には自らの指を出し入れしていました。通常の自慰行為を覚える前ですね(笑)。人からお尻に指を入れられるのも、17歳で初体験とあわせて体験しました。
それからは様々な快楽に興味津々で、多くの女性とセックスやアナルセックスをする20代を過ごしました。そんな中で、性的なことは本来気持ち良さだけでなく安心感や楽しさが伴う良いものですが、そうでない性行為が世の中に蔓延していることに気が付きました。
コロナショックで他の仕事が止まってしまったタイミングでもあり、少しでも多くの女性に性的なことの楽しさを知ってほしいと思い、女性向け風俗を始めました。最近はBLブーム等もありお尻での快楽に対する興味も高まっていますので、楽しくて気持ちのいい経験を引き続きお店で提供したいと思っています」
体験すればきっと、新たなトビラが開くかもしれない。
文/河合桃子