ファッション雑誌の着回し企画より服を着た

――「21歳になる記念に」ということで制作が決まった写真集ですが、自分自身、どんな思い入れがありますか?

20歳になって、ありがたいことに女優業が充実しているんです。でも機会に恵まれているからこそ自分からチャレンジしていくことが少なくなっているのかな…という思いもあって。今だからこそ感じられるものを追求してみたかったんです。写真集って、自分を表現するツールとしてぴったりだなと、言葉ではうまく伝えられないところも写真では伝えられるんじゃないかなって。実際に、新しい自分を探しながら、“ひと夏の休暇”という物語を紡いでいくように撮影できたと思います。

――タイトルの『Adorable』には、〝愛らしい〟と同時に、〝崇拝すべき〟といった意味もあって、時折見せるあどけない笑顔と同時に近寄り難いほどの美しさも感じさせる今のひかるさんにぴったりだと思います。

ありがとうございます! いくつになっても、こんな言葉が似合う女性でいられたらいいですよね。最初にタイトルを提案していただいてから制作に入るのは今回が初めてだったんですが、そのイメージを持って撮影に臨めたのはよかったなって思っています。

――初期の段階から積極的に話し合いに参加していましたよね。

全面的に! ロケ地や衣装について、スタッフさんといっしょに話し合いながら準備を進められたのはすごくうれしかったです。

――衣装は本当にたくさん試着して…。

何着になるんだろうっていうくらい、ひたすら脱いで着て(笑)。雑誌の『30日間着回し』っていうテーマよりたくさん着ましたね(笑)。「色味を大切にしたい」というのと「大人っぽくなりすぎない」というのがセレクトのポイントになりました。
あと、スタイリストさんには、「スタイルよく見えるように」という提案もしてもらっていました。女の子らしいものからカジュアルなど、色々なジャンルのものを着ています。