ニュース番組のメインキャスターと家庭の両立

――2019年から3年半メインキャスター務めていた『Live News イット!』をご卒業されました。しばらく休業に入られるそうですが、そう決めたのにはどんな思いがあるのでしょうか?

数年前から自分の生活にゆとりを持ちたい、しっかりと家族と向き合える時間が欲しいという思いがあったんです。

毎週月曜日から金曜日まで番組を担当させていただいて、少し前までは土曜日もバラエティ番組の収録があったので週6日の勤務でした。

毎日ご飯を作ったり、家事をすることが苦しいなと思い始め、家族と一緒に過ごす時間も限られてしまっていたんです。

私はアナウンサーという仕事が大好きなので、お仕事をいただけることはありがたいですし、できることなら続けたい気持ちはあります。
ただ、年齢を重ねるごとに体力的なつらさを感じることもあり、気持ちだけでは乗り切れなくなってきたという実感もありました。

――ニュース番組のメインキャスターとなると、仕事とプライベートの両立は難しそうですよね。

放送は夕方からですが、テレビ局にはお昼頃に入って、全体の打ち合わせをして、1日の全てのコーナーの流れを確認する作業を1時間半から2時間くらい行っています。

終わったら急いで着替えて、20分くらいでメイクを済ませて。それでもう本番15分前になる流れなので、ノンストップでパーっと過ぎていく時間なんです。
それを毎日続けているとかなりエネルギーを使うので、1日が終わると「はぁ、終わった〜」ってクタクタになってしまって。

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――体力はもちろん、1日中気を張っているので気持ちの面も大変そうです。プライベートに使える時間はどのくらいあったんですか?

取材が入らなければ午前中が空くので、そういう時間はジムでトレーニングをすることが多かったです。
8時過ぎに帰宅するとゆっくりと過ごす時間がなかなか取れなかったので、仕事が入らなければ土日に少しゆっくりできればいいなという感覚でした。

――自分以外の誰かと暮らすって慣れるまでに時間がかかりますよね。特に、結婚1年目はお互いの生活スタイルの違いを感じると思いますし。

一人暮らしの生活が長かったので、お風呂に入るタイミングさえ違いを感じましたね。

私は寝る前にお風呂に入ってゆっくりしてから髪を乾かして寝るパターンだったのですが、一緒に暮らす人がいると自分の好きなタイミングで入れるとは限らず、些細なことにも生活スタイルの違いを感じました。

結婚して1年経った今、そういうふたりで暮らすためのすり合わせにもようやく慣れてきたので、改めて生活リズムを見直さなきゃいけない時期でもあったのかなと思います。