――初写真集おめでとうございます。それも昨年2月のグラビアデビューから、わずか1年半。人気グラドルでも写真集を出せる人は一握りですからすごいですね。
そうなんですか! ありがとうございます。以前から写真集を出してほしいっていうファンの方はいて、「500冊買ってくれたらいいよ~」とか返していたんです。そりゃ私も出せるなら出したいし、でもホントに出せるなんて思ってなかったから、ふざけてコメントしていたんです。だから最初に写真集のお話を聞いたときは本当にうれしかったです。
――そもそも小日向さんがグラビアを始めたきっかけは? それ以前は何をされていたんですか?
家が割と貧乏寄りで、高校時代は3つ4つアルバイトを掛け持ちしていたんですよ。そのうち求人誌で見つけたイベントコンパニオンの仕事を始めました。子供のときからモデルに憧れていたんですけど、お母さんに猛反対されて、諦めていたんですよね。コンパニオンの仕事はバイト感覚だけど、芸能っぽいなと思って登録した感じです。
――たしかにイベントコンパニオンといえば、モーターショーなど大きな展示会で活躍する華やかなイメージです。
でも、そういうのってSNSのフォロワーがたくさんいないと選ばれないんですよ。家にはWi-Fiもないし、学生時代はお母さんとスマホを共有していたくらいなので、それまでまったくSNSをやっていなかったんです。だからSNSを始めるまでは、ティッシュ配りとかの仕事ばかりでした(笑)。

「女子高生時代からコンビニでグラビア誌を立ち読みしてました」有村架純似で話題の小日向ゆかがヤギと下着にこだわった初写真集
昨年5月、「有村架純に似ている」と話題になり、グラビア界の新星として引っ張りだこの小日向ゆかが初写真集『はじメェ~まして。』を刊行した。打ち合わせ段階から自身も参加したという今作。グラビアを始めたきっかけから、写真集への意外なこだわりを聞いた。

――イメージしていた仕事と違ったんですね。
そうなんです。それでそのころには周りは結婚し始めてるし、これからどうしようと思って。学生時代からとにかくバイト漬けで、私には夢も何もなかったから。そしたら姉に「一度家から出たほうがいいよ」って言われて、いままでお金がなくて諦めることが多かったし、若いうちにできることをしようと思って、ぼんやり芸能活動っぽいことも視野に入れつつ地元の群馬から上京しました。
――それからは芸能の仕事も順調に?
お仕事が増えたのは、グラビアデビューしてからですね。上京してイベントコンパニオンとして少しずつ華やかな仕事も増えたところで、カメラマンさんから「撮影会はやらないの?」って言われたんですよ。
――なるほど。そこで水着姿が注目されてグラビアにってことですね。
いえ、撮影会では一度も水着になっていないんです。誌面はいいんですけど、対面は恥ずかしくて……。あと、最初に「撮影会って怪しいやつ?」って思っていたので、普通のモデルのような撮影会に出ていました。
――では、なぜグラビアに?
グラビアは見るのが好きだったので、興味はあったんですよ。高校生のときから『週刊プレイボーイ』とか『ヤングマガジン』とか、お金ないから買えなくて、コンビニで立ち読みしてました。おじさんが『週刊少年ジャンプ』を立ち読みしている隣で(笑)。
――女子高生がグラビアを立ち読みってすごい光景ですね。なぜ、グラビアに興味を?
群馬は人がいないので、知り合いに見つかることもほとんどないんです(笑)。水着グラビアというか、露出してれば何でもいいんですよね。すごく美しいじゃないですか。きれいな女体が見られたら何でもいいんです。熊田曜子さんとか谷村奈南さん、佐野ひなこさんも大好きで、昔からトキめいてました。だから、自分もグラビアはやってみたいと思っていたんです。
――今回の写真集でも打ち合わせから参加していたそうですが、それだけグラビア好きなら納得です。こだわったポイントとか……。
(やや食い気味に)ヤギです!
――ヤギ?
色んな写真集見てきて、素の表情が出せている作品にすごく憧れていたんです。写真集じゃないと見せないような特別感がすごいあるなって思って。それを出すにはどうしたらいいか考えたときにヤギが居たら出来るかもしれないって思って、リクエストしました。
――なぜそれがヤギになるんでしょうか。
小さい時からヤギと触れ合うことが多くて好きだったんですけど、大人になって改めてそのかわいさに気付いたんですよ。犬と猫は飼っていて好きなんですけど、彼らって自分のかわいさを分かってるんです。にゃーんみたいな。でもヤギにはそういうのがなくて、ずっと遠くを見てずっと草を食べる。その凛々しさに「あぁ! なんてかわいいんだろう」「この真っ直ぐな眼差しはなんだろう」って。
しかも笑ってるんですよ、ヤギは。口角があがってて目がとろんとしてて、お腹がでっぷりとしてて触り心地が良くて。羊よりヤギの方がいいんですよ。ふわふわさらさらしてて。

――あの……。
あっ、東京にも板橋にヤギと触れ合えるところがあるんですよ! 大きい牧場なら成田ゆめ牧場がオススメです。めちゃくちゃ大量のヤギがいます。しかも羊やアヒルと共存してて優しい世界なんですよ~。
それから、最近は沖縄でマイクロヤギっていうのが開発されてるんです。大きくなっても20kgくらいで犬と変わらないんですよ。撮影が宮古島だったから、本当は今回会いに行きたかったんですけど、コロナのせいで公開されていなくて……。だからプライベートで絶対会いに行こうと思ってるんですよ。でも小さいし連れて帰りたくなっちゃいそうですよね。
――……そうですね。
最初はメイクさんにも「ヤギ、怖いじゃん」って共感してもらえなかったんですよ。でも、撮影で触れ合ってみるとメイクさんもスタイリストさんもかわいい!ってなったので、ホントにみんな触れ合ってもらいたいんですよね。
――8Pに渡ってヤギとのカットがありますけど、全部お気に入りということで、いいですか?
強いて言えばチューしているやつかな。でも草をあげているのもいいな。全部ですね。あと、本当はここに1枚、ヤギだけのカットをお願いしたんです。でもそれは無理で、結構交渉して最後のページをヤギにしてもらったので、そこも見てほしいです。

――タイトルもヤギにかかっていますけど、それも小日向さんの提案ですか?
いや、それはスタッフの方に提案していただきました。私も考えたんですよ。響きがかっこよくて意味があるものだったらいいなって、神話とかをもとにしたタイトルを挙げていたんです。エクリプスとか、ユグドラシルとか……。
でも、表紙が決まってこれは違うとなって。絶望的に合わないですよね。あんまり自分のイメージを客観視できないことが多いんです。
――厨二病的なタイトル候補で意外です。表紙のカットからは想像がつきませんし。ヤギ以外に、グラビアとして見せたかったものなどは?
黒いランジェリーがお気に入りで、おパンツがすごいオシャレなんです。それと、水中でお尻や胸だけを映したカットも私の希望です。個人的に写真集を見ていて、一部だけアップにしたカットって、ハッとするところなんです。でも雑誌のグラビアだとページ数的に無理なので、実現させたかったんです。だから、スタイリストさんにもできるだけオシャレでエッチな衣装をお願いしました。
――グラビアで活躍し、写真集も刊行となりました。最後に今後の目標を教えてください。
次の写真集を出したいです。今回は元気な感じでやってもらって好きなヤギも入れたので、2冊目は25歳になったし艶っぽいものを出したいです。あでやかなセクシーさを取り入れていきたいなって。あ、ヤギ散歩とかしたいですね、着物で(笑)。





撮影/持田薫
小日向ゆかファースト写真集 はじメェ~まして。
小日向ゆか

2022年9月2日発売
3,300円(税込)
大型本 112ページ
978-4198655044
2021年2月にグラビアデビュー。またたく間に人気アイドルとなった小日向ゆか。
女性ファッション誌「Ray」(主婦の友社)のモデル「Raygirl」という一面を持ち、舞台に出演するなど女優としても活躍している。
待望のファースト写真集は、小日向自身も最初の会議から参加し、コンセプトや撮りたいシーンを打ち合わせて作り上げていった。まず彼女が挙げた必須のシーンは「ヤギがマスト! 」。
オフ日に単身で動物公園に行くほどヤギ好きな彼女の思いに応えるべく、ヤギと“共演"できるロケ地を探して、いくつかの候補地の中から宮古島に決定した。 ロケはあいにくの悪天候に見舞われたものの、自他ともに認める「超・晴れ女」の彼女が外に出ると、不思議なくらいに雨があがって日射しが! 「ミヤコブルー」と称賛される青い海をバックに健康的な美BODYを激写することができた。ほかにも小日向の希望であったプールでの水中写真はセクシーかつフェティッシュに。初めての下着でのグラビア写真や、透明感あふれる彼女が溶け込むような雨上がりの草原などもあって、バリエーション、見ごたえともに十分。近い将来、さらにブレイクすること必至と噂される小日向ゆかの“ごあいさつ"をどうぞお見逃しなく!
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