『2001年宇宙の旅』は、2001年に作られていなかった!?

2001年生まれが令和に遭遇! SF映画の傑作『2001年宇宙の旅』_1
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『2001年宇宙の旅』(1968)という題名だけは幼少期から知っていた。
なぜなら筆者が2001年生まれのため、自己紹介をするたびに「2001年というと、宇宙の旅だね」と言われ続けてきたからだ。
なので、最近になるまでこの映画が撮られたのが2001年だと思い込んでおり、公開されたのが1968年と知って「おれ関係ないやん!」と心の中で叫んだ。

1968年といえば、ソ連とアメリカが宇宙開発競争を繰り広げていた時代。
両国の動向は世界中が関心を寄せる大きなテーマだった。
そのため宇宙を題材にしたSF映画は他にも数多く作られたが、当時はCG技術が発達していなかったこともあり、評価はあまり高くなかったという。
そんな時代に圧倒的なスケール感と緻密な画作りによって描かれた『2001年宇宙の旅』は、SF映画のバイブルとして、後の映画に多大な影響を与えることになった。

太古の昔、まだ猿人が闊歩していたころのシーンから始まるこの映画。
突如として現れた謎の物体モノリスに触れて文明を手にしたヒトザル達は、数百万年のときを経て、宇宙開発を行うまでに発展。
そしてモノリスの謎を解き明かすため、木星へ向けて出発するといったストーリーだ。