2019年に公開された『HiGH&LOW』(以下、ハイロー)シリーズと髙橋ヒロシの漫画『クローズ』、『WORST』のクロスオーバー作品『HiGH&LOW THE WORST』。その続編となる『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』が9月9日より公開される。

川村壱馬さんが演じる花岡楓士雄、吉野北人さん演じる高城司ら鬼邪高校の前に、立ちはだかる新たな敵・瀬ノ門工業高校。そんな瀬ノ門の最強の男・須嵜亮を中本悠太さん(NCT 127・YUTA)が、須嵜ら瀬ノ門の頭として君臨する天下井公平を三山凌輝さん(BE:FIRST・RYOKI)が演じる。

天下井は「自分が思っていたハイローの男ではない」と語る三山さん。では、どんな男なのか。現場で生まれた「X」の絆について聞いた。

「昔から人に恵まれてきたけど、これは歴史に残る作品」三山凌輝が語る『HiGH&LOW THE WORST X』_1
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天下井公平は多面性のあるキャラクター

――かなりインパクトのある天下井公平役ですが、出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

もともと同じ映画を何度も観ることがないのですが、前作の『HIGH&LOW THE WORST』は唯一5回観るほど好きな作品でした。その5回目を観た次の日に「出演が決まった」って聞いたんですよ。びっくりしましたし、縁を感じましたね。

――出演に当たって、「役作りのイメージが大変な役」とコメントされていましたが、実際に役作りはどのようにされましたか?

役作りをする時間があまりなかったこともあり、撮影をしながら、監督とお話したり、その場で感じたものだったり、というところから役を作っていきました。本当に最後の最後まで「天下井」を考えながら走り抜けた撮影でしたね。わりと主観的になる瞬間も多かったので、出来上がった作品を初めて見るときは緊張しました。

――作品を見られたときはどういう印象を持たれましたか?

すごく「よかったー!」と思いました。

天下井って、悪だけじゃなく、いろんな面を持った人物だと解釈したんです。だから悪を見せる瞬間、切なさを見せる瞬間など天下井としての多面性を見せていかなきゃいけない。“ぶれる”じゃないけど、天下井がどういう人間なのか、最後までわからないようにするために、シーンごとの天下井の見せ方はすごく気にしていたんです。見ている人が天下井という人物に引き込まれていく気になるような芝居をしなきゃいけないと思っていました。

「昔から人に恵まれてきたけど、これは歴史に残る作品」三山凌輝が語る『HiGH&LOW THE WORST X』_2