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エンタメ 2022.08.29

幽霊にもコロナにも負けず30年。稲川淳二の怪談が最近「怖さを売りにしない」理由

8月19日、タレントの稲川淳二が、新型コロナウイルス感染により休演していた「MYSTERY NIGHT TOUR 2022稲川淳二の怪談ナイト」を再開した。今や“夏の季語”ともいわれ、日本の怪談界の第一人者ともいえる稲川だが、意外にも昨今は「あまり怖さや恐怖をウリにしていない」と話す。優しさや切なさも含めた「稲川怪談」の真髄に迫る。

  • 稲川淳二
  • 山川徹
  • #怪談ナイト
  • #稲川淳二
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素の語りにある「計算されていない怖さ」

幽霊にもコロナにも負けず30年。稲川淳二の怪談が最近、「怖さを売りにしない」理由_1

「MYSTERY NIGHT TOUR 2022稲川淳二の怪談ナイト」より

――稲川さんが日本全国をめぐる怪談ライブ〝稲川淳二の怪談ナイト〟は今年で30年目を迎えましたが、あらためて稲川さんにとっての怪談の魅力とはなんですか?

私はこれまで50年で500話以上の怪談を語ってきましたが、それでもいまだに田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの素の体験や、地域で語り継がれた話にはかなわないと感じることが多いんですよ。

最近は、怪談ブームで若い怪談師がたくさん出ていますが、みなさんどう怖く話すか、どう聞き手を驚かせるかを考えて、ストーリーを構成する。でも、素の語りには計算されていない怖さがある。

語り手が素直に話し、聞き手も素直に受け止める。語り手と聞き手が生み出すライブ感や場の空気が、怪談が持つ本来の魅力なのかなって思うんです。

先日も小学3年生の男の子に手紙をもらったんですよ。手紙にはお父さんが自分に話してくれた怪談話が丁寧に記してあった。実はね、それ、私が話している怪談なの。

――いい話ですね。

お父さんが私の怪談を知って、息子に聞かせてやろうと練習したんでしょうね。お父さんの怪談を聞いた子どもが稲川さんにも教えてやろうと一生懸命に手紙を書いてくれた。あれは、本当にうれしかったなぁ。

もともとは私が語った怪談でも、そんな風にAさんが語れば、Aさんの怪談、Bさんが話せば、Bさんの怪談になる。怪談には、人間のいろんな思いがこもっている。悔しさ、恨み、遂げきれなかった思い、愛する人を残して逝く無念、亡き人を思う切なさ……。

時代や社会が変わっても、決して変わらない普遍的な人の営みや感情の揺らぎがある。語り手によって、感情移入や共感する部分も変わる。怪談について突き詰めて考えてみると、怪談は人の心のなかに存在するものなんじゃないかと思うんだ。

怪談とホラーは何が違うのか

――そう聞くと、時代を越えて怪談が愛されるわけが分かる気がします。

そうでしょう。なかには、不思議な体験をしたのに誰にも言えず、話すのをじっとガマンしている人もいるかもしれない。怪異を目撃した瞬間、「あれ、見えた?」「うん、私も見た」と語り合った経験がある人もいるでしょう。自分の体験が夢か現実かはっきりしない人もいるはずです。

私には「ショウゾウおじさん」という非常に優秀な伯父がいたそうです。戦死してしまったから、私は直接、会ったことはない。でも物心ついてから家族に「ショウゾウおじさん」は、酒もタバコも一切やらず、英語ができて、人助けをする立派な人だったと聞かされたものですよ。

そんな私が「ショウゾウおじさん」を身近に感じた出来事があったんです。

あれは、私が小学校に上がる前。母親とおばあちゃんと東京の恵比寿駅に出かけた私は、2人が目を離したスキに、駅のホームから転落してしまった。もう電車が到着するというときに、誰かが私を「ポーン」とホームに助け上げてくれた。誰が助けてくれたのか、母もおばあちゃんも周囲の人も見ていない。名乗り出る人もいなかった。

不思議な体験だったけど、私には、なぜか「ショウゾウおじさん」が助けてくれたと確信できた……。それもひとつの怪談なんじゃないかなって感じるんだ。

幽霊にもコロナにも負けず30年。稲川淳二の怪談が最近、「怖さを売りにしない」理由_2

――怪談はただ怖いだけではないんですね。

そこを勘違いしている人が大勢いるんですよ。少し前にゲストとして、テレビ番組の収録に呼ばれたんです。男の子のアイドルグループが私に怪談を聞かせてくれるという。

彼らは「顔が裂けて、血がドバッと出て、グッとうめき声が漏れて……」という話をした。「稲川さん、どうでしたか」と感想を求められたから私は言いましたよ。「あなたたちの話は怪談ではない。それは単に不気味なだけのホラーだよ」と。

――ホラーと怪談は具体的に何が違うのでしょう。

ホラーは人の気持ちや状況なんかおかまいなしに唐突な怪奇現象で人を驚かせる。怖いというよりも、ショックですよ。一方で、怪談の背景には日本人独特の繊細な感性がある。恨みや悲しみ、亡き人を追慕する気持ちを理解できるから、怪談に感情移入できる。

あとは想像力。昔、テレビ番組で、夜の樹海をよく取材しました。あれは、まだ4月だったな。真っ暗な森のなかに先に入った女子アナウンサーを、私が追いかけていった。「おーい、大丈夫か!」と叫びながらザイルを辿っていく…

これからも新たな怪談は生まれ続ける

やがて闇のなかに、彼女のヘッドライトが見えた。森のなかには、私と彼女しかない。そこで、ふと不安がよぎった。本当に、彼女は彼女なのか。彼女が違うなにかに入れ替わってしまったんじゃないか……なんて想像してゾッとしました。

――確かに、それは怖いです。

結果として言えば、幽霊の正体見たり枯れ尾花なんですけどね。でも、そこが怪談の面白いところ。昔の怪談話って幽霊が出るのは月夜の晩と決まっていた。月明かりで人影に見えた柳やすすき、あるいは「カッカッカッコ」っていう下駄の音、「チャポーン」って鯉が堀で跳ねる音……。

下駄の音が聞こえたら、女がくるはずなのに、もしも女が来なかったら……それはなんの音だったのか。人間にとって、納得できないって、恐怖ですよ。そうした想像力が怪談を生んだんでしょうね。

昔は、東京・赤坂にもずんべらぼう(のっぺらぼう)が出た。月夜の晩に、紀伊国坂でしゃがみ込む若い女に、男が「お姉さん、大丈夫かい」って声をかける。女が顔をあげると目も鼻も口もないずんべらぼうだった。

驚いて弁慶橋まで逃げて行った男が、やっと見つけたそば屋の屋台に逃げ込むと、主人ものっぺらぼうだった――そんな有名な話も残ってますよね。

――いまは赤坂の夜も明るいから、のっぺらぼうも出てこないのかもしれませんね。

そうだね。クルマも走っているし、妖怪や幽霊も出てきにくいのかもしれない。私は、いつも怪談は考古学に似ていると話しているんですよ。

ある土地に幽霊が出るという話があったとします。私に話してくれた人は誰かに聞いたと言う。誰が最初に幽霊に出会ったか調べると、ある事件が代々語り継がれ、土地に広まっていったと分かることがある。

幽霊を見た人、土地の歴史、怪異の発端となった事件、時代や社会の変化……様々な情報を集めて、幽霊があらわれる背景を推理し、因果を想像していく。そうやって私の怪談ができあがっていく。

時代や社会がどんなに変わっても、人間にとって未知のもの、理解できない不思議な現象は、きっとなくならないでしょう。だから想像力がある限り、これからも新たな怪談は生まれるはずですよ。

幽霊にもコロナにも負けず30年。稲川淳二の怪談が最近、「怖さを売りにしない」理由_3

――〝怪談ナイト〟がはじまった30年前と今では、日本も大きく変わりました。稲川さんご自身にも変化はありますか。

そりゃ変わったでしょう。あんなにもたくさんあった公衆電話ボックスがなくなった。パソコンやインターネットが普及し、いまやみんなスマホ。街のつくり自体もそこで暮らす人の生活も違う。

私自身はあんまり変わっていない気がするんだけど、周りが変化している……いえ、私も年をとった。当時40代の若造が、いまや75ですからね。

この年になると何を言っても大抵のことは、世間が許してくれる。それに、怪談は、年寄りの方が絶対に似合う。半世紀も怪談を語り続けてきたから、いつの間にか私も、妖怪かタヌキに近づいているのかもしれませんね(苦笑)。


取材・文/山川徹  撮影/村上庄吾

稲川淳二「怪談ナイト」30年。“元祖リアクション芸人”はなぜ怪談をはじめたのか? はこちら

稲川怪談~昭和・平成・令和 長編集~

稲川淳二

幽霊にもコロナにも負けず30年。稲川淳二の怪談が最近、「怖さを売りにしない」理由_4

2022/4/21

1300円

224ページ

ISBN:

978-4065275542

怪談語って50年、語った怪談500以上。1970年代から現在に至るまで、ひたすらトップを走り続けるカリスマ怪談家。心霊、オカルト、超常現象、都市伝説、事故物件、鬼……
現代のあらゆる怪異ブームの礎であり、怪談文化の創造主でもあるスーパーレジェンド、稲川淳二が思いを込めて贈る、怪談ベスト本第二弾

amazon

30年連続公演‼ 今年もあいつがやってくる…
「MYSTERY NIGHT TOUR 2022稲川淳二の怪談ナイト」


幽霊にもコロナにも負けず30年。稲川淳二の怪談が最近、「怖さを売りにしない」理由_5

11月まで全国公演中。詳細はhttp://www.inagawa-kaidan.com/

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稲川淳二

いながわ じゅんじ

怪談家、工業デザイナー。

1947年、8月21日東京・恵比寿生まれ。日本全国をめぐり怪談を語る「稲川淳二の怪談ナイト」(http://www.inagawa-kaidan.com/)は今年で30年目を迎えた。

    山川徹

    やまかわ とおる

    1977年、山形県生まれ。フリーライター。『国境を越えたスクラム ラグビー日本代表になった外国人選手たち』(中央公論新社)でミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。近著に『最期の声 ドキュメント災害関連死』(KADOKAWA)

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