人間と鬼が共に生きる世界。
つつじ、ひまわり、つゆくさたち3人のおにっ子が、鬼ヶ島から東京の中学校に転入し、時に人助け、時に町おこし、時に学校行事へ飛び込み、時には…アイドル活動!? と、鬼のイメージアップのために大奮闘!
キーアイテムは、鬼族に伝わるぱんつ……その名も「おにぱん!」
どんな能力が秘められているのか、それともいないのか!?
さらには桃太郎や一寸法師の子孫も登場!?
たまには落ち込むこともあるけれど、今日もめげずにひたむきに頑張るおにっ子たちの成長物語!
野崎結愛、根岸実花、野中ここなが声優初挑戦! TVアニメ『おにぱん!』キャスト座談会!!【前編】
2022年4月11日(月)からテレビ東京系列「おはスタ」内で放送中のTVアニメ『おにぱん!』。メインキャストにして声優初挑戦の野崎結愛(のざきゆめ)、根岸実花(ねぎしみか)、野中(のなか)ここな、そしてサブキャラクターを演じる前田佳織里(まえだかおり)、富田美憂(とみたみゆ)、井上喜久子(いのうえきくこ)の6人による座談会の模様を、前後編にしてお届け! ※本記事の取材及び撮影は、十全な感染予防対策を講じた上で実施しております。

前列左から、ひまわり役・根岸実花、つつじ役・野崎結愛、つゆくさ役・野中ここな
後列左から、クマ役・井上喜久子、桃園桃役・前田佳織里、一寸法子役・富田美憂
TVアニメ『おにぱん!」』は鬼ヶ島から上京したおにっ子たちの物語!

TVアニメ『おにぱん!』、元気いっぱいのおにっ子たち!
つつじ(声:野崎結愛)
鬼ヶ島からやってきた赤鬼の女の子。14歳。
人なつっこく、裏表のない明るい性格で好奇心旺盛。
誰に対してもフレンドリーだが、距離感が近すぎて戸惑われることも。
鬼のイメージアップにも全力で取り組むが、最初はちょっと物怖じ気味…?
一度こうと決めたらやりぬく心の強さを持つが、
時にはそれが災いし、迷走してしまうこともあるのが玉に瑕。
都会にあこがれを持っており、恋やおしゃれには興味津々!

ひまわり(声:根岸実花)
つつじたちと転入してきた黄鬼の女の子。14歳。
やんちゃないたずら好きで、つつじやつゆくさをグイグイ引っ張るムードメーカー。
基本的には我が道をゆくタイプだが、暴走したふたりに振り回されたり、
予想外の事態にあったりするとテンパってしまう一面も。
3人の中では炊事や掃除、洗濯などの家事スキルが最も高く、
おにっ子たちの健康的な生活を支えている。

つゆくさ(声:野中ここな)
つつじ、ひまわりと一緒に転入してきた青鬼の女の子。14歳。
何事にも動じず、クールな態度を崩さない孤高の美少女…と思わせて、
実は単にずぼらでものぐさな性格の子。
天才肌で、大概のことは軽くこなしてしまうが、面倒なのでつつじやひまわりに押しつけることもしばしば…。
座右の銘は『今日やらなくても明日の私がやってくれるといいなあ』。
3人の中では最も精神的に大人だが、甘いものが大好きでスイーツのためなら
何でもやるような、子どもっぽい面もある。

「連帯感も感じる」キャラクターとの共通点
――皆さんが演じられるキャラの印象と、ご自分との共通点を教えてください。
野崎結愛(以下、野崎):つつじちゃんは明るくて元気で、好奇心も旺盛でリーダーシップがある子です。明るい性格なのは似てると思うんですけど、わたしは彼女と違って新しいことに挑戦するのがちょっと苦手なんです(笑)。でも今回は、つつじちゃんと一緒に初めての声優を頑張りたいです!
根岸実花(以下、根岸):ひまわりは明るくて活発で、少年みたいな女の子なんですけど、実は家事や料理が得意なんです。それを本人が否定しているのが、かわいくって。彼女はおにっ子のツッコミ役なんですけど、わたしも友達といるときはツッコミをすることが多いので、なんとなく連帯感を感じています(笑)。
野中ここな(以下、野中):わたしが演じるつゆくさちゃんはのんびり屋さんで、3人の中では一番の甘えん坊なんです。わたし自身にはあまり似ていないんですけど、「ひとりが好き」という点は似てるかも? でも、ひとりでいたいわけじゃなくて、みんなとおしゃべりする時間も大事だけど、ひとりでいる時間も大切にしたくて。そういう部分が、つゆくさちゃんと似ていると思っています。
井上喜久子(以下、井上):クマちゃんは、おにっ子ちゃんたちのお目付け役です。大きなイヤリングが特徴的で、意外とおしゃれなキャラなんです。わたしも大きなイヤリングをつけるのが好きなので、イヤリング好きという部分は似てるかもしれません。あと、お目付け役なのにグータラな一面も、家で結構ダラダラしちゃうわたしと似てるかも(笑)。
富田美憂(以下、富田):法子(のりこ)は見た目だと前髪で目が隠れていて、おとなしそうな雰囲気があるんですが、「運命」と書いて「デスティニー」と読むみたいな、中二病心をくすぐるセリフが多い子です。自分の世界観を持っていて、やりたいことや好きなことがはっきりしている部分は、私と似ていると思います。ただ、彼女のセリフは普段使いなれない単語も多くて、台本チェックが大変で…「前奏曲」でプレリュードと読むとか(笑)。
前田佳織里(以下、前田):桃ちゃんは、第一声から「もーっもっもっもっ」って笑いながら登場する、インパクトがスゴイ子です。おにっ子たちと仲良くしたくて一生懸命に向き合うんですけど、なかなか上手くいかなくて空回りしちゃうような一面もあって。本人はいたってマジメなんですけど、言動がギャグっぽく見えてしまうこともあって、そういう部分はちょっと自分と似てるかもしれません(笑)。桃ちゃんは好戦的なところもあるので、そこはそんなに似てないかも?
富田:えっ、結構好戦的じゃない?(笑)
前田:わたしは好戦的と見せかけて、そんなことないキャラなので(笑)。でもそう見えるってことは似てない部分はないのかも。でも桃ちゃんは生徒会長だからか、制服とかきっちり着てるけど、ファッション的にはつゆくさちゃんみたいなダボっとした服のほうが好きだから、そこは違うかな。身だしなみに気をつかうタイプではないので(笑)。

つつじ役・野崎結愛
初めての声優に「ドキドキを感じています!」
――演じるうえで気を付けた点や意識した点を教えてください。
野中:声優初挑戦だったので、覚えることがたくさんあって。画面を見て、台本を見て、めくる音に気をつけたり。そういう部分が難しかったんですけど、自分とは正反対のキャラクターの子に命を吹き込むというのは、すごく素敵だなって思いました。今も緊張や不安はあるんですけど、初めてだからこそのドキドキを今も大切にしています!
野崎:私も初めての声優だったので、やっぱり不安はありました。滑舌やタイミングとか、いろんなことに気をつけて、丁寧に演じようと思っていて。あとは事前にしっかり準備することを心がけて、家でしっかり練習もしていました。
根岸:「映像に合わせてしゃべる」ということが、本当に難しくて。プロの声優さんはすごいなあ、って。でもキャラクターの心情とか、情景とかを考えながらやっていくうちに、演じることが楽しくなっていって。今も楽しみながら演じさせていただいています!
前田:私は普段、テンション低めなキャラを演じることが多くて。お嬢様で独特な笑い方の子は、初めて演じるタイプのキャラでした。ですので、テンプレートなキャラにならないように、自分のナチュラルさというか、自分ならではの部分を意識して。あとは、おにっ子ちゃんたちが本番前に、アフレコの見学をしにきてくれて。アフレコを見学されることが初めてだったので、とてもうれしく思いつつ、いつも以上に緊張もしました(笑)。
富田:わたしがデビューしたのは今のおにっ子ちゃんたちと同じ14、5歳で、オーディションで事務所に入ったんです。だから声優の勉強をしないまま、素人の状態で現場に送り出されたので、もうスタジオの場所くらいしかわからなくて。マイクの入り方とか、座る位置もわからなかったんです。ですので、初回の収録で見学に来てくれたとき、当時の自分を見ているようで、何かエモいなって。同時に、後輩の子がいる現場も増えてきたので、わたしが先輩にしてもらってうれしかったことは積極的にしてあげよう、って思いました。
井上:わたしも初々しいおにっ子ちゃんたちを見て、最初にお仕事をしたときのことを思い出しました(笑)。緊張しすぎて、目の前に幕が下りるというか、白いもやみたいなのが下りてきて、何も見えないみたいな。もう何にも覚えてないぐらい緊張していて、半年くらいして、ようやく慣れてきて「しゃべるの楽しいな」って思えるようになったんです。みんなも最初の頃は緊張して大変だったと思うけど、これからもっともっと楽しくなるんじゃないかな。

ひまわり役・根岸実花
おにっ子と同じ上京組の「おにぱんず!」!
――おにっ子たちは鬼ヶ島から上京していますが、皆さんも東京以外のご出身ということで、初めて上京した際はどういった印象を持ちましたか?
前田:わたしは福岡出身なんですけど、みんな歩くスピードが速い!(笑)
野中:わかります!(笑)
富田:渋谷のスクランブル交差点とか、みんな速いよね。
前田:あと、地元はモノレールかバスくらいであんまり迷わないんだけど、東京の駅はどの路線のどれに乗ればいいんだろう、とか難しくて。
井上:難しいよね、地下鉄の乗り換えとか。
富田:新宿駅とか全然わからない(笑)。学校帰りに現場に行くことが多かったんですけど、迷子になって、どうしたらいいかわからなくてお母さんに電話したこともあります。おにっ子のみんなは、どうやって東京に来てるの?
野中:わたしは飛行機で。
野崎:わたしは新幹線です。
井上:えっ、すごい! マネージャーさんとかが迎えに来るの?
野中・野崎:いや、ひとりで(笑)。
前田:迷ったりしないの?
野崎:迷います(笑)。方向音痴で、東京の電車にも不慣れなので何番線のどのホームに乗ればいいのかわからなくて。
野中:わたしもまだ迷うことが多いですけど、今はアプリとかがあるので。
井上:すごい、わたしの若い頃はなかったんだよ、スマホなんて(笑)。だからいつも人に聞いてた(笑)。今の子はまず調べるのかな?
根岸:仕事を始めた頃はホントにコミュ力がなくて、誰にも聞けなかったんです。今は慣れてきて、わりと聞けるようになりました。歩いてる人には声をかけられないんですけど、駅員さんに聞くのは慣れました(笑)。
富田:その気持ち、すごくわかる…!

つゆくさ役・野中ここな
後編に続く
『おにぱん!』放送情報&音楽情報
2022年4月11日(月)より、テレビ東京系列にて
毎週月曜~金曜あさ7時5分から放送中の「おはスタ」にて毎日放送スタート!
主題歌「おにパパパン!パン!」/おにぱんず!
発売元:鬼ヶ島レコーズ/AMUSE
発売日:2022年6月1日(水)発売予定
撮影/キンマサタカ(パンダ舎) 取材・文/石綿 寛(樹想社)
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