世界に誇る20台が六本木ー富士を往復

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『クラシックカー屋一代記』著者の涌井清春氏(右)と金子浩久氏
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堺正章氏は1990年にイタリアで観戦したクラシックカーレース「ミッレミリア」に感激してクラシックカーを入手して以来、これまでに国内外でレースやラリーをはじめとするさまざまなイベントに参加してきた。30年以上もクラシックカーを愛し、同好の士たちと交流を深め、その魅力に取り憑かれてきた。

当然、その間に培われた知識や見識などは豊富で、オーナー同士の交流は濃厚なものになった。その成果を活かすかたちで開催されたのが、今回のイベントだ。参加するオーナーもクルマも堺氏が選定し、招待した。

集合場所の六本木ヒルズアリーナにはスタート時刻が午前11時からにもかかわらず8時前からすでに半数以上のクラシックカーが集まり始めていた。パッと見ただけでも、フェラーリが3台、ブガッティが2台、黒いメルセデスベンツ300SLも特徴的なガルウイング(カモメが羽根を広げたように見える)ドアを広げている。

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六本木ヒルズアリーナに集結したクラシックカー。朝から大勢の人でにぎわっていた
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アバルト750“ゴチア”(1957年)

他のクルマも次々と集まってくる中、エンジンを掛けていないのではないかと思わせるほど静かに、そして悠然と姿を現したのはグレーの2トーン塗装に真紅の細いストライプも鮮やかなロールスロイス・ファンタムⅡ・コンチネンタル・ドロップヘッドクーペ・バイ・カールトン(1930年)だった。運転しているのはオーナーの涌井清春氏である。

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涌井氏のロールスロイス・ファンタムⅡ・コンチネンタル・バイ・カールトン(1930年)

開会の挨拶に立った堺氏は、開催の動機について次のようにスピーチした。

「クラシックカーの奥深い魅力を多くの方に知っていただき、走る姿を観ていただくことで世の中に元気を提供したいという思いから始めることにいたしました。世界に誇るべき20台が2日間にわたって、ここ六本木ヒルズから富士を往復する間に、どれほどの感動を与えることでしょう」

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開会の挨拶をする堺正章氏と愛車マセラティ・A6GCSモノファロ(1948年)