なぜ“朝ドラヒロイン”対決が実現したのか

今クールのドラマ業界は月9・木村拓哉 VS 日曜劇場・福山雅治の対決に大きな注目が集まっているが、それ以上にバチバチのガチンコ勝負が繰り広げられそうなのが水曜22時。

日本テレビが芳根京子主演の『それってパクリじゃないですか?』を放送するのに対し、フジテレビは波瑠主演の『わたしのお嫁くん』を放送するのだ。

芳根京子の出世作と言えば2016年度下半期のNHK朝ドラ『べっぴんさん』で、波瑠の出世作は2015年度下半期のNHK朝ドラ『あさが来た』のため、くしくも朝ドラヒロイン対決となっている。

水曜22時に波瑠 VS 芳根京子のガチンコ対決が…“朝ドラヒロイン”が主演するドラマは女優人気やストーリー以外にも“枠”のブランド力が勝敗を左右する?_1
すべての画像を見る

日テレは水曜22時を30年以上ドラマ枠として固定しているが、フジは何度もドラマ枠にしては撤退するということを繰り返しており、水曜22時をドラマ枠として再設したのは昨年の4月期から。

フジは再設後の過去4作品は主演俳優をすべて男性にしており、主演俳優を女性にしていた日テレとこれまでは差別化を図れていた。けれど、今クールでフジは再設後はじめて主演に女性を起用。こうして朝ドラヒロイン対決が実現した形だ。

しかも同じ曜日の同じ時間帯の放送というだけでなく、両作は放送スタート日も4月12日とカブッている。前クールは放送開始が1週ずれていたのだが、今クールは初回から激突するとあって、言い訳無用状態となっているのである。