サークルに勧誘されやすい格好

大学1年生を悩ます「何を着るべきか」問題。ひと目でわかる「新入生ファッション」の特徴とは?_1
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大学入学にあたって、みんな一度は考えるのが「何を着るべきか?」という問題。もう制服はない。校章も名札もない。あなたのことを物語ってくれる強力なアイテムは、もうないのです。ということはつまり、あなたの私服があなたのキャラを伝えるための手がかりとなります。

教員のわたしから言わせると、1年生というのは、オシャレをはりきりすぎているのですぐにわかります。男子は凝ったデザインのネックレスをぶら下げていたり、ズボンの裾をロールアップするとチェック柄になっていたりと、細部にこだわりがちです。が、残念ながらオシャレってのは、細部よりも全体が大事なんだな……。

ここはひとつ、細部へのこだわりを捨てて、シンプルで長く着られる服を入手しませんか。オシャレが全然わからない諸君は、とりあえずユニクロ、GU、無印良品のマネキンが着てるコーディネートを丸パクりしよう! 自分でなんとかしようとすると余計ダサくなるから、まずは何も考えずパクる方向で! 

お母さんに洋服を買ってもらってる男子たちには「自分で買え!」と説教したいところですが、まずはお母さんに「これからはユニクロとかGUで揃えたい」とお願いするところからはじめてくれ!

女子は1年生の時点ですでに結構オシャレなのですが、メイクが濃くなりがち。子どもの絵のような、非常にダイナミックかつプリミティブな顔面になっている女子も多いです。とくにチークが鬼門なんですよね。あれは塗る位置と量をちょっと間違えるだけでおかしなことになってしまうので気をつけてください(経験者は語る)。合い言葉は「塗りすぎてはいけない」です。

ちなみに、大学入学当時のわたしは「1年生っぽい=ダサい」と考える、大変ひねくれた女でした。初々しいのはダサいと思っていたんですよ。だからわざとメイクを薄くし、ズタボロのジーンズを穿き、男物のぶかぶかコートを着て大学に通っていました。高円寺や下北沢にいるような、古着の似合う女の人に憧れていて、でも東京に詳しくないので地元の横浜で服を買っていたあの頃。セルフプロデュースの方向性を完全に見誤ってましたね……。

その結果、1年生だというのにサークルにぜんぜん勧誘されませんでした。2年生になってわかったのですが、いかにも大学デビューだとわかる初々しい見た目は、新入生を勧誘しようとしている先輩たちにとってはものすごくありがたい目印なんです。お互いをよく知らない状態では、相手の見た目だけが判断材料なので。そういう意味で、ぶかぶかのコートを着ている小汚い女というのは、新入生としてあまりにもマニアックすぎました。

しかし、マニアックな人間を求め、目を光らせているサークルもあるにはあるのです。実際、華やかなテニスサークルには無視されまくったけれど、少人数で楽しくやってるバンドサークルには誘ってもらえました。でも、自分からわざわざ間口を狭くする必要もなかったと、今は反省しています。