#1 月額2万千円のこづかいは「デフレ日本の絶望の象徴」なのか?

テレビ出演で「踊るヒット賞」に!

――吉本さんは漫画家でありながら『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演して「踊るヒット賞」に選ばれていましたよね。

そうですね(笑)。僕もテレビが好きだし、漫画家になる前は映像制作会社でADもやっていたのですが、まさか自分がテレビで明石家さんまさんとお話するなんて思いもしませんでした。

――出演について、ご家族の反応はいかがでしたか?

子どもたちは不思議そうであまりよくわかっていない感じで…。ただ、田舎が富山なんですが、正月に帰ったらその話で大盛り上がりでした(笑)。そのときに兄貴に説教されて、僕もひとつ後悔してることがあるんですけど、楽屋挨拶に行かなかったんです。
芸人さんのラジオを聞いていると、挨拶に来られても困るという人もいるし、自分みたいな素人が出しゃばらない方が…って。
でも、やっぱり行くべきだったんじゃないか…番組であんなに優しくされたのに・・って。『さんま御殿』をみるたびに思わず頭を下げてしまいます。

――『さんま御殿』には、ご夫婦対決のようなテーマのときもあります。もし奥様と一緒の出演オファーがきたらどうしますか?

妻は僕よりもおしゃべりが得意なので横にいてくれたら本当心強いのですが、顔出しNGなので難しいと思います。

――確かに、単行本の巻末に書かれてる奥様のエッセイも面白いですし、Twitterのアカウント(こづかい万歳の妻)も人気なんですよね。

そうなんです。夫の僕が言うのもアレですが、すごく面白い人で…。テレビでもなんでも出てほしいんですけど、なかなか。まあ、子どももまだ小さいので平穏に暮らすにはこのくらいでいいのかな、という気もします。

【漫画あり】重版を重ねてもこづかいは上がらない。「来月どうなるかもわからない漫画家の世界ですから…」福祉系大学を卒業後、映像制作会社のADから漫画家に。吉本浩二の現在_1
『定額制夫の「こづかい万歳」~月額2万千円の金欠ライフ~』
漫画を読む

――奥様が注目されることはどう感じていますか?

ものすごくうれしいです。僕も自分のツイートをするとき、妻に添削してもらってたぐらいなので、向いてると思ってたんですよ。いまは少しでも漫画のためになればということでやってくれていますが、本人も楽しんでいるみたいです。
ただ、みんな妻のツイートばかり楽しみにしすぎてるな……ってたまに感じますけど(笑)

――漫画としても、吉本さんがお菓子、奥様がお酒とそれぞれの得意ジャンルをカバーしていて、とてもバランスがいいなと思いました。

そうですね。僕はお酒を飲まないので、そこは妻も意識してくれているみたいです。

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