『めぐり逢えたら』(1993)Sleepless in Seattle 
上映時間:1時間45分/アメリカ

泣きたい日には、スクリーンのトム・ハンクスを。感涙必至のハンクス映画BEST5_1
Everett Collection/アフロ
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泣けるトム・ハンクス映画の中でも、冒頭から泣かせてくれるのが本作。メグ・ライアンとの共演が話題となったラブストーリーだ。

トム・ハンクスが演じるのは、ラジオの相談番組で妻を失った悲しみを語るサム役。悲しみが癒えぬまま暮らす父親を心配した息子が、ラジオ番組に電話をし、「パパに新しい奥さんを」とリクエストするシーンから始まる。その健気さに、グッと心を掴まれてしまう。

そして、息子に代わって電話口に出たサムは、ラジオのパーソナリティに亡き妻の思い出を語り、「妻と僕は一緒になるべき運命だった」という語りから(開始から15分/以下同)涙腺がゆるむ。そして、在りし日の妻を思い「苦しいほどキミが恋しい」とつぶやく姿に、涙ポロポロ(29分)。

愛にあふれたひと言、ひと言に、映画の観客だけでなく、劇中の女性リスナーも大泣き。なかでもメグ・ライアンが演じる記者アニーは激しく心を揺さぶられ、彼に会いに行くことを決意する。

そして仕上げは、シカゴとシアトルに離れて住むサムとアニーが、すれ違いを重ねながらもついに運命の出会いを果たす、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビル展望台のシーン(1時間33分)。そのドラマティックな展開に、涙を止めることはできない。