ぎっくり腰になったこと、ありますか?
経験のある方には多くの説明は要らないでしょう。
本当につらい、この世のものとは思えない痛み。身動きできないほどの痛み。
英語では俗に「witch’s shot」魔女の一撃というそうですが、いったい何の魔女だ。

ぎっくり腰と大親友だった雑誌編集者時代

雑誌編集者として日夜勤務に励んでいたかれこれ7〜8年前。
私はこのぎっくり腰と大の仲良しでした。ちょうど仕事がすごく忙しかった時期だったというのもあり、毎日遅くまで悪い姿勢で原稿を読んでいたり、イベントでは高いヒール靴を履いて立ちっぱなしだったり、今思うと腰にいいことは何もなかった日々……。
この頃の私は症状の差こそあれど、3~4カ月に1度はぎっくり腰になっていました。
整形外科、鍼灸、カイロ、マッサージ…あらゆるツテを頼り、いろいろなことをしたけれどほぼ効果なし。
それがある簡単な運動を習慣にしてからはきれいさっぱり、ぎっくりさんとはサヨナラできました。
これについては、以前別のブログ連載でも書いたことがあるのですが、そちらはもうクローズになっているのと、その後新たな経験も加わりましたので、改めてお届けしたいしだいです。
世の腰痛同志たちに向けて!

初めてのぎっくり腰はシャワーの後

私が初めてぎっくり腰になったのは、忘れもしない2012年夏のある朝。出社前に気持ちよく5kmのランニングを終え、シャワーを浴びたそのあとに、運命の瞬間は訪れました。

脱衣所で体を拭いていた時に、左腰に何とも言えない電気の流れのようなものが走ったかと思うと腰の内側で何かがきゅーっと縮まって、とたんに激痛に変化、にっちもさっちも動けなくなってしまったのです…ええ、もちろん全裸です。

なんとか洗面台のふちに両手をついた前かがみの状態で、ちょっとでも動こうとすると腰がビキーーーン。激痛でまったく動けない。

なぜ? 何が起きたの? 
そしてそこに現れる同居人、夫。

まあ、長年連れ添っておりますので、全裸で洗面台につかまる妻に軽く目を見開きはしたものの「なんだ?」と平常心でたずねる夫。
こちらの状況説明をするとすぐに冷静に「それはぎっくり腰だな」と経験者は教えてくれました。