『むろと廃校水族館』の看板発見。廃校!? 水族館!?!?

行き当たりばったりで車中泊の一人旅をしていると、思いがけないスポットを偶然に発見することがある。
もちろん地元の人にはよく知られているのかもしれないが、東京からはるばるやってきた身にとっては「何ここ!?」となることも多い。

まさにそんな場所だった。

兵庫県から淡路島経由で四国に入った車中泊旅4日目(2023/1/16)。
室戸岬を目指して四国南東の海っぺり、土佐東街道と呼ばれる国道55号をひたすら南下していた僕の目に入ってきたのは、意表をつく案内表示だった。

『むろと廃校水族館 この先○km』

廃校!? 水族館!?!?

その字面だけで一気に興味を引かれた僕は、車を一旦道の脇に停め、スマホで情報収集をしてみた。
するとそこは名前の通り、児童数の減少によって廃校となった小学校施設を再利用した水族館で、室戸市が5億円をかけて整備し、2018年に開館したのだということがわかった。

もともと水族館や動物園が好きな僕は、全国のメジャーな水族館の名前だけはなんとなく記憶していたりするのだが、“むろと廃校水族館”は初耳だった。
少子化は現代の日本が直面する大問題だが、それを逆手にとったアイデアで地元の活性化につなげようなんて、素晴らしいではないか。

ぜひ見ておかねばと思った僕は、行き先を「室戸岬」としていたGoogleマップのナビに、「むろと廃校水族館」と立ち寄り先を追加した。
しかし、水族館のHPで確認した営業時間(HPでは登校・下校時間と記されている)は、10月〜3月の間は17時まで。
ナビによると、僕の車の到着時刻は16時10分となっている。

間に合うには間に合うが、下校(閉館)時間まであまり余裕がない。
もしも混雑していたら、見たい水槽をゆっくり見ることもできないかもしれない。

急がねばと思った僕は、コンプラ的に許される範囲内で車をぶっ飛ばすと、ナビが予告していた16時10分ぴったりに現地へ到着した。
すげえな、Googleって。

車中泊旅で真冬の室戸岬近くの“廃校水族館”に行ったら、客は最初から最後まで自分一人だった_1
時間どおり、むろと廃校水族館に到着
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