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元神戸山口組直系組織、侠友会が解散。
構成員は全員カタギに

2022年12月20日、神戸山口組の元若頭で侠友会の寺岡修会長が引退し、侠友会の解散を表明した。六代目山口組の分裂時、神戸山口組に参画、六代目からは絶縁処分を受けていた寺岡会長だったが、2022年8月には神戸山口組からも離脱し独立。
一時は侠友会の事務所が神戸山口組の拠点として使われるなど中核的存在だったが、神戸山口組の井上邦雄組長からも絶縁処分を受けていた。

この日、新幹線で新横浜駅に降り立った寺岡会長は、六代目山口組若頭補佐で三代目弘道会の竹内照明会長や稲川会の幹部らに出迎えられ、横浜市内にある稲川会館に向かった。稲川会の仲介で六代目山口組・高山清司若頭に謝罪し、引退を認めてもらうためだと報じられている。
謝罪後は再び稲川会の幹部らに見送られて、新幹線で新横浜から兵庫への帰路についた。

「シニアの元ヤクザの8割は生活保護」暴力団離脱後に直面する厳しい現実。「引退してもクレカどころかTSUTAYAカードも作れない」「元組員だと明かせば色眼鏡で見られ…」_1
新幹線に乗り込み帰路につく寺岡修元会長
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ある指定暴力団の元組長はこの時の映像を見て「たったひとりで新幹線に乗り込む姿は、寂しい限りです」と述べた。

翌21日、寺岡会長は兵庫県警に引退と組の解散を届け出た。組員は他の組織に移籍することなく、全員“カタギ”になる予定だという。だが警察は当面の間、「解散が実態を伴うかどうか慎重に見極める」という。

「侠友会の会長ともなれば、ある程度の蓄えはあるはずだ。引退したといって、すぐに生活には困ることはないだろう」とある暴力団関係者H氏はいう。だが、カタギになるという他の組員らはどうなのか。