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教養・カルチャー 2023.01.24

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談

単行本『スラムダンク奨学生インタビュー その先の世界へ』が刊行されるのを記念して、各インタビューを担当したライターの宮地陽子さんと伊藤亮さんのお二人に、第1回から順に全14選手の人柄を振り返ると共に、連載では書ききれなかったエピソードなどを語っていただいた。

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バスケットボールとひたむきに向き合った
選手を振り返る

高校を卒業後、大学あるいはプロを目指しアメリカで競技を続ける意志と能力を持ちながら、経済的その他の理由でその夢をかなえられない若い選手を支援するべく設立された「スラムダンク奨学金」。本誌では、同奨学金を獲得してアメリカへ留学した14名の選手へのインタビューを連載した(2020年5月号~21年6月号)。
本連載をまとめた単行本『スラムダンク奨学生インタビュー その先の世界へ』が刊行されるのを記念して、各インタビューを担当したライターの宮地陽子さんと伊藤亮さんのお二人に、第1回から順に全14選手の人柄を振り返ると共に、連載では書ききれなかったエピソードなどを語っていただいた。

構成=増子信一
写真=伊藤 亮/宮地陽子/和田篤志/Charles Milikin Jr/スラムダンク奨学金事務局

#1 並里成さん 第1期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_1

第1期生 並里 成

伊藤 並里さんで印象的なのは、すごくやんちゃだったということです。連載でも書きましたが、アメリカへ留学したときにロッカールームで頭にリンゴをぶつけられ喧嘩する。何もかも初めての第1期生がアメリカでいきなりそんなことできるものなのか。普通ならちょっと萎縮すると思うのですが、生来のやんちゃな性格をそのまま出せるというのはすごい。
 それでいてプレーはすごく楽しそうで、並里さんを見ているとみんなバスケットが好きになるような、予想できない面白いプレーをするんです。そのギャップというか、二面性みたいなところが魅力だと思います。
 アメリカで自分にとっていかにバスケットが大事な存在かを知った。だから「バスケットが好き」というのを表現できるのが並里さんなのではないでしょうか。

#2 酒井達晶さん 第9期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_2

第9期生 酒井達晶

宮地 酒井選手はどこでもキャプテンをやってきたリーダーシップがあります。あとは忠誠心が強い人ですね。高校へ進むときに他県の強豪校からの勧誘を断って、バスケットボール部が新設されたばかりの地元の高校に進んだ。地元で、自分の手で強いチームを作りたかったんですね。地元への強いこだわりや、自分が属しているものへの忠誠心があるんです。アメリカでも、夏の間だけ行ったフロリダにあるIMGアカデミーから「うちへ来ないか」と誘いを受けて、第8期生の猪狩(渉)選手は同じように勧誘されてIMGアカデミーへ行ったのですが、酒井選手は断っています。
 セントトーマスモアに戻って、IMGアカデミーとの試合があったのですが、その試合に彼は出られなかった。IMGアカデミーの選手たちから、「うちに残っていればよかったのに」と言われて悔し涙を流したというのは、印象的なエピソードでした。そんな悔しい思いをしながら、努力し続けて後にスターターになった、努力家です。

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_3

サウスケントスクールの体育館

#3 山崎稜さん 第4期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_4

第4期生 山崎稜

伊藤 山崎さんはおとなしくて、取材時も選手たちと並んでいる一番端っこで静かに座っていたのが印象的でした。スポーツ選手というより、おとなしい文学青年みたいな佇まいなんですけど、いざプレーが始まると、チームの中の欠かせない選手として存在感を発揮するという、あまり見たことのないタイプでした。
 御本人もマイペースと言っていましたが、そのことをアメリカで自覚できたのが大きかった。どこに行っても、どんなときも自分が変わらない。つまり、どんな場所でも常に力を発揮できるんです。
 でも、最近のBリーグでの試合を見ていると、結構気持ちが表に出ているようで、それまでのマイペースでおとなしかった感じが、ちょっと変わってきているように見受けられるんですよね。

#4 鍵冨太雅さん 第10期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_5

第10期生 鍵冨太雅

宮地 鍵冨選手はアメリカ育ち。小学生の時にNYの強豪クラブチームで本場のバスケを経験している。親の転勤で帰国してからも、早くアメリカに戻りたくて、本当は高校からアメリカへ行きたかったそうです。
 だから、彼にとってスラムダンク奨学金は、自分の原点に戻るための足がかりであって、みんなが苦労する英語もまったく問題がない。そこがほかの奨学生とは全然違ったところですね。
 これは原稿に入らなかった話なのですが、彼は高校のときに試合の後にみんながおにぎりを食べるのが信じられなかったそうです。アメリカで、試合が終わった後にピザを食べて育ったので。試合後の食事だけでなく、日本よりアメリカでの生活のほうが自分に合うとも言っていました。
 はたから見ると勉強もバスケも優秀なんですけれど、自分ではどちらもどこか中途半端に感じていて、それを真剣に悩んでいました。彼なりの悩みがあり、真剣に悩んだからこそ成長があったのだと思います。

#5 ホール百音アレックスさん 第11期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_6

第11期生 ホール百音アレックス

伊藤 アレックスさんは若々しい見かけによらず低い声でゆっくり語る、意外と物静かな方なんです。小学生時代はサッカーで全国レベルの有力選手で、バスケを始めたのは中学校からと遅く、とんでもない潜在能力を持ちつつ、経験が浅いことで自信がないように見られていたことにすごく悩んでいました。
 ただ、アメリカに行ってから考える時間が増えたことが転機になったと言っていました。セントトーマスモアの校内にある湖のほとりで音楽を聴いていたと書きましたが、寝る前にも日本の歌をよく聴いていたそうです。しかも和田アキ子といった自分が生まれる前に流行した曲を聴いていたらしい。その意外なチョイスにすごく人柄が出ています。
 それに、自信を持てたきっかけになったのが、試合で大きな結果を出したことではなく、練習中のワンプレーだったというのは、当時、彼がいかに神経を張り巡らせて自分と向き合っていたのかがよくわかるエピソードでした。

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_7

セントトーマスモア校に隣接する湖の砂浜

#6 猪狩渉さん 第8期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_8

第8期生 猪狩 渉

宮地 猪狩選手はスラムダンク奨学金に応募したきっかけのエピソードが面白かったです。インターハイ出場のために泊まっていた大分のホテルの大浴場で、当時山形南高校三年生だった村上駿斗選手(第7期生)と会って、「俺はスラムダンク奨学金でアメリカに行くよ。だからお前も来いよ」と誘われて、その気になったそうです。
 夏にIMGアカデミーのサマーキャンプに行ったときに勧誘されて、スラムダンク奨学金で用意してたプレップスクール(サウスケント)に戻らずにIMGアカデミーに残ったり、作られたレールの上を当たり前に進むのではなく、自分独自の道を積極的に選ぶタイプだと感じました。
 そういうアグレッシブな姿勢がある一方で、すごく礼儀正しいんです。彼を初めて取材したのはコネチカットの空港だったんですけど、私が着陸したと連絡したら、すでに空港にいた彼は、わざわざゲートの前まで迎えに来てくれた。いつ会っても丁寧に挨拶してくれたり、とても礼儀正しい人ですね。

#7 谷口大智さん 第2期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_9

第2期生 谷口大智

伊藤 谷口さんは、身長二〇一㎝という巨漢ですけれど、取材時は練習の合間にチームメイトにいじられて、笑顔で返してました。愛されキャラなんだなというのは、見ていてすぐ分かりました。体は大きいんですけど、めちゃめちゃ優しい。
 そしてチーム内だけじゃなくて、老若男女問わず、ファンの人たちからも愛されてるんです。サウスケントで55番という背番号をもらってから今までずっとつけてるんですけど、今年移籍した島根でも55番。それを見ても、アメリカで我慢し続けてゆっくり自分を見つけていった経験をずっと忘れないようにしてるんだろうというのが伝わってきます。

#8 小林良さん 第11期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_10

第11期生 小林 良

宮地 実は小林選手とは、小学生のときに一度ロサンゼルスで会ったことがあるんです。将来アメリカに留学するための視察だったそうです。話をして、しっかりした小学生だなと思ったのを覚えています。
 そのときにいっしょに来ていたユースチームのコーチから、12歳のときに「いっしょに夢を見ないか? NBAを目指してみないか?」と言われて、「やりたいです」と即答。そのときから今に至るまでNBAという目標、夢に向かって、自分が何をしたらいいかというのをずっと突き詰めてきたんですね。NBAに入るためには何歳までに何をしたらいいのかという逆年表を作って、自分の進む道を計画的に決めていた。スラムダンク奨学金もそのための道筋。
 奨学金を得て進学したディビジョンⅡの大学1年のときにNCAAトーナメント出場権を獲得するんですが、一回戦の前日にコロナ禍に遭って中止になったり、そういったうまくいかないことをどうやっていい方向に変えるかを真剣に考えている。考えの芯は今でもぶれてないです。

#9 村上駿斗さん 第7期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_11

第7期生 村上駿斗

伊藤 村上さんは、初めてディビジョンⅠの大学に行けるのではと期待されるほど文武両道を実践したんですけど、あとちょっとのところで行けなかった。でも、勉強の仕方も、バスケットの練習も無駄がない。それはすごい才能ですよね。
 原稿には書かなかった話ですが、チームに溶け込もうとするとき、最初はどうしてもなめられてしまう。相手のジョークは分かっていても、やはり日本とは違ってきつく感じる。でもそこで殺気立っちゃうと、距離が縮まるどころか逆に開いてしまう。でも振られたことに対して、軽く受けるようにすれば、一気に距離も縮まるし、輪の中に入っていきやすい。かつ英語も覚えられる、と。
 そういう要領のよさはすごく感じました。受け身になるのではなくあくまで自発的になるという姿勢でチームに溶け込んでいった。彼の強さを垣間見られるエピソードでした。

#10 矢代雪次郎さん 第3期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_12

第3期生 矢代雪次郎

伊藤 矢代さんは3期生ですが、1期、2期は全国レベルの選手たちが選ばれたのに、無名な自分が選ばれたことをずっと気にしていました。ここで自分が全く評価されないような結果に終わったら情けないし、悔しい。そうはなりたくないという劣等感、反骨心でやってきたんです。
 シーズン直前に大怪我をして苦しむ一方、なんとかできることをと、ディフェンスに可能性を見出す。体も鍛えまくって、だんだん評価を上げていくのですが、アメリカで経験した苦しみが日本に帰ってきてからも続いているような状態。自分が思ったような結果がまだ出せていない中での葛藤に共感できる人は多いと思います。
 でも、そうした悔しさを日々飲み込みながらも、決して折れない強さを秘めている。応援せずにはいられない人柄で、この先、強さが花開く瞬間を見たいです。

#11 山木泰斗さん 第6期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_13

第6期生 山木泰斗

伊藤 山木さんは、インタビューの取れ高はほかの方々と同じなんですけど、それを取るまでに時間が倍かかりました。すごくゆっくり間を開けながら話すのが印象的です。
 みんな彼のことをひょうひょうとしていると言うらしいのですが、たしかにその通りで、何事にもまったく動じない性格が強みだと思います。結局、留学中は怪我もあってうまくいかず、一度日本へ帰って、怪我を治しつつ勉強してもう一度渡米して大学に入り直すんですけど、そこから大活躍する。理屈では説明できない力を持っている人です。
 帰国後はBリーグのチームで通訳をして、今は3x3のチームでプレーしていますが、思いっ切りプレーしている姿を見てみたいです。

#12 木村圭吾さん 第12期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_14

第12期生 木村圭吾

宮地 木村選手は、一見おっとりしているように見えて、その実、内に燃え滾たぎるものを持っている人です。ミニバス、中学、高校と、いつも強豪チームを選んでいるのですけれど、勝ちたいというより、うまい人達の中に入って、自分もうまくなりたいという気持ちが強かったそうです。
 アメリカ留学もその延長線上にあって、元々は高校から留学したくて、アメリカ留学していた富樫勇樹選手のことを自分で調べたりしたそうです。
 それだけ留学に意欲的だったのに、コロナ禍で本来の留学期間より早く帰国しなくてはいけなくて大学探しに苦労したり、大学でもシーズンが中断したりと、最後までコロナ禍に翻弄されてしまったのは気の毒でした。去年、帰国してBリーグ入りした理由が「とにかくプレーしたかった」だったところに、その苦労がうかがえました。

#13 モサク オルワダミロラ 雄太ジョセフさん 第13期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_15

第13期生 モサク オルワダミロラ雄太 ジョセフ

宮地 彼の第一印象は「名前が長い」。なので、取材はその名前の由来をじっくり聞くところから始めました。お父さんがナイジェリア出身の方でお母さんは日本人の方。ニューヨークに父親の親戚がいたり、アメリカと日本とナイジェリアというインターナショナルな生い立ちが名前にも詰まっているのがわかりました。
 選手としては練習熱心で、向上心が強い。昔からいくつものチームに入って練習したり、大人といっしょに自主練したり。40年以上コーチをしてきたセントトーマスモアのジェリー・クインコーチも、「今まで見てきた中で一番練習熱心」と言っていたことからも、どれだけ努力家かがわかります。
 身体能力がとても高くて、バスケットにすごく真剣なんです。バスケットをするためにアメリカに行って、バスケットをするために日本に戻ってきて、バスケットをするためにスラムダンク奨学金でまたアメリカに行ったという、面白い経歴の選手ですね。

#14 須藤タイレル拓さん 第13期生

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_16

第13期生 須藤タイレル拓

宮地 彼は、私がインタビューした中で一番自分をさらけ出してくれた人ですね。家族思いで優しい性格。お父さんが亡くなって以来、母一人子一人で育ってきたので、お母さんをすごく大切にしています。亡くなったお父さんはアメリカの方で、日本ではクラブなどで歌手活動していたそうですが、そのお父さんとの思い出もとても大切にしていて、彼も第二の人生は歌手になることが決まっていると言っていました。一度、彼のSNSアカウントに歌っているところが投稿されていたことがあったのですが、本当にうまかったです。
 ガードの選手としては、アメリカに行くと身長は特に高いわけではないですけれど、手が長くて運動能力が高い。その点では、セントトーマスモアでも突出していました。コロナ禍で大学コーチに直接見てもらう機会が少なくて不利だったので、ディビジョンⅠの大学に行くためにもう一年セントトーマスモアに残り、二年目にオファーを三つもらった実力者。スラムダンク奨学生の中では初のディビジョンⅠ奨学金獲得で、今後の成長も楽しみです。でも、その能力以上に印象的だったのは、やはり、すごく優しくて家族思いのところですね。

(談)

スラムダンク奨学生インタビュー その先の世界へ

著者:宮地 陽子、伊藤 亮

バスケットボールとひたむきに向き合った選手を振り返る 『スラムダンク奨学金インタビュー その先の世界へ」著:宮地陽子&伊藤亮 対談_17

2023年1月26日発売

1,815円(税込)

四六判/352ページ

ISBN:

978-4-08-790101-6

『SLAM DUNK』の作者、井上雄彦氏の「バスケットボールというスポーツに恩返しがしたい」という志から始まったスラムダンク奨学金。この制度を活かし、大好きなバスケットボールで夢を掴もうと、アメリカのプレップスクールに留学した奨学生のうちの14名に留学時の経験についてインタビュー。その経験談には様々な苦悩、葛藤、そして、挑戦した者にしか味わうことのできない喜びが溢れていた―。
カバーは井上雄彦氏描きおろしの桜木花道のイラスト。各奨学生へのインタビューの最後にも井上氏からのメッセージとイラストが添えられている。
困難を克服し人生を楽しむためのヒントが凝縮された、新たな一歩を踏み出そうとする全ての人に贈る一冊。

amazon 楽天ブックス honto セブンネット TSUTAYA 紀伊国屋書店 ヨドバシ・ドット・コム Honya Club HMV&BOOKS e-hon

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宮地陽子

みやじ ようこ

出版社勤務を経て、1987年にアメリカ・シカゴ近郊に居を移し、バスケットボールを中心にスポーツライターとしての活動を始める。90年代のブルズ黄金期をすべて地元で取材。2004年にロサンゼルスに拠点を移し、NBAや国際大会のほか、アメリカで活動する日本人選手の取材も続けている。

    伊藤亮

    いとう りょう

    1977年東京都生まれ。編集プロダクションを経て2004年からフリー編集兼ライターに。サッカー、野球を中心とするスポーツからカルチャーに至るまで、幅広い雑誌や書籍の取材、編集、執筆を行っている。

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