【草間彌生/アンディ・ウォーホル】圧巻の作品数! 大量に作品を生み続ける二人のアーティストの展覧会【比べて楽しむアート回遊録|とに〜】_1
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圧巻の作品数! 大量に作品を
生み続ける二人のアーティストの展覧会

 今年10月にめでたく開館5周年を迎えた新宿の草間彌生美術館で現在開催されているのが、『毎日愛について祈っている』という展覧会。こちらは、草間さんが昨年より取り組んでいる最新シリーズ〈毎日愛について祈っている〉を世界初公開するものです。今年93歳を迎え、今なお現役で、シリーズ名のとおりほぼ毎日愛について祈りながら作品を生み出し続けているそう。さすがにこれまでの作品と比べるとサイズは小さくなっていましたが、絵から発せられるパワーは、むしろ大きくなっているような印象を受けました。

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草間彌生 〈毎日愛について祈っている (「毎日愛について祈っている」シリーズより)〉 2021 年 アクリル、マーカーペン・キャンバス 草間彌生美術館

本展では、この最新シリーズに連なる大型絵画〈わが永遠の魂〉シリーズも併せて展示されています。ちなみに、〈わが永遠の魂〉シリーズは2009年から2021年までの間に、なんと800点以上も制作されたのだとか。これからもたくさんの作品が生まれますように。

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 さて、たくさんの作品を生み出したアーティストといえば、「ファクトリー」と名づけたアトリエでシルクスクリーン作品を大量に制作したアンディ・ウォーホルがいます(といっても、ウォーホル自身でなく、彼が雇ったアートワーカーが制作していますが)。現在、京都市京セラ美術館では、そんなウォーホルの日本では約6年ぶり、関西圏では実に半世紀ぶりの個展が開催されています。出展作品は、約200作品! ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館より、珠玉の作品の数々が来日。しかも、そのうちの半数、100点ほどが日本初公開です。それらの中には繊細な作品ゆえ門外不出とされる《三つのマリリン》や、ウォーホル晩年の大作で約3m×10mの《最後の晩餐》も含まれています。もちろんウォーホルの代名詞ともいうべき、キャンベルスープをモチーフにした作品やセレブたちの肖像画も。また、生涯で二度来日しているウォーホル。京都を訪れて描いたスケッチや、旅先で手に入れた地図、お土産などの資料も展示されるなど、ウォーホルと日本、特に京都とのつながりがフィーチャーされています。なお、このウォーホル展は巡回しませんのでお見逃しなく!

『毎日愛について祈っている』
【草間彌生美術館】
東京都新宿区弁天町107
開催中~2023年2月26日
TEL:03-5273-1778
https://yayoikusamamuseum.jp/

『アンディ・ウォーホル・キョウト
/ ANDY WARHOL KYOTO』

【京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ】
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開催中~2023年2月12日
TEL:075-771-4334
https://www.andywarholkyoto.jp/

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