23歳で株式投資をスタート。元グラドル杉原杏璃はいかに“億り人”になったのか?
グラビアアイドルとして活躍していた杉原杏璃さんは、23 歳のときに元手30 万円で投資を始め、今は、億単位の資産をもつ“億り人”となった。彼女はいかに資産を増やしてきたのか。新著『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』(ポプラ社)より一部を抜粋、要約してお届けする。
30万円が5年で1000万円に

投資=怖い、だまされる、破産する……株=ギャンブル、大損、破滅する……なんてマイナスイメージを持っている人が、いまだにいると思います。私も投資を始めるまでは、「難しいんだろうなあ。危険はないかなぁ」と思っていました。
でも、23歳のとき株式投資を始め、5年で1000万円に。投資歴は今、17年になりました。この間の経験を踏まえ、投資はギャンブルではなく、働いて得た大切なお金を活かすものだ、と感じています。
お金を活かす投資をするには、投資についての基本的な知識は必要です。この本ではその投資の基本的な知識に加え、ほぼほったらかしにしておいても大損はしない安全な投資法について書きました。
定年後や老後を見据え、投資を考えているみなさんは、まだまだ第一線で活躍している現役ですよね。忙しい生活のなかでは、投資に使う時間も労力もたくさんはとれないことでしょう。そういう方にこそ、この本を読んでいただきたいと思います。
私が「難しいんだろうなあ。危険はないかなぁ」と思いながらも投資を始めたのは、「タレントの仕事だけでは食べていけない!?」と思ったからです。
16歳で芸能界に入り、19歳で広島から上京し、本格的に活動を始めました。といっても、売れていたわけではないので、レッスンを受けてはオーディションを受ける毎日。貯金は減る一方でした。
それでも、お仕事がいつ入るかわからないのでバイトはしづらく、実家に仕送りを頼みたくもありませんでした。
そんなとき、イベントのお仕事で知り合った方が「不労所得っていいもんだよ」とおっしゃったんです。その言葉が頭にずーっと残り、「不労所得=お金に働いてもらう」ということだと理解しました。
初めて買った株は東京ドーム
では、どうすればいいのだろう、と考えていたところ、「株をやってみたら?」と勧められました。「不労所得っていいもんだよ」とおっしゃった方は、「株をやると政治経済や社会状況が自然とわかるようになるよ」とも。その言葉が、学歴コンプレックスの強かった私の背中を押してくれました。
私は普段、楽天市場で買い物をしていたので、楽天証券で口座を開設しました。楽天証券に限らず、ネットでの口座開設はとても簡単ですし、手数料も安いのでお勧めです。
口座を開設したら、お金を入れて株を買えばいいのですが、まずいくらから始めたらいいのかが問題ですね。初めての投資金額は預貯金の5分の1くらいを目安にする人が多いと聞きます。私はそれまでコツコツ貯めた200万円のうち、30万円を使ってスタートしました。
次はどの会社の株を買えばいいか。「株を持つことは、その会社を応援することになる」と聞いたことがあったので、東京ドームの株を買いました。広島カープのファンなので、「カープが東京ドームで試合をするときに観戦に行けるチケットをもらえるかも」と思って選びました。
残念ながら私の購入した株数では観戦チケットはもらえなかったのですが、好きな会社や自分に関係のある会社の株を選ぶことは、今も続けています。
株の先輩の助言に従って、株購入後、1か月は株価を見ませんでした。そして、1か月後に見てみると、わずかですが、金額が増えていました。すっごく嬉しくて、「不労所得=お金に働いてもらう」という言葉を実感した瞬間でした。以来、株式投資は私の人生において、とても大切なもののひとつになりました。
「ほったらかし投資」3つのルール
個々の会社の株を売買する株式投資で“ほったらかし投資”をするために、私は3つのルールを決めています。ひとつは、「利益確定させる%を決める」。購入した株が値上がりしていると、「もっと上がるかも」と欲が出てきます。ところが、粘って持っているうちにガクンと値が下がって売りにくくなる、という経験を何度もしました。
それであまり欲張らず、長期投資のつもりで買った株なら30%、通常は15%の利益が出たら売る、と決めています。そうすれば、大きく儲けられないけれど、大きな損もしませんし、毎日、株の値動きを凝視して一喜一憂しなくても大丈夫です。
2つめは「売買用端末と閲覧用端末を分ける」。パソコンで売買注文を出す場合、打ち間違えることがあります。実際、打ち間違えて大損をしたことがあります。
それで、パソコンとタブレットは株価の値動きの閲覧用、スマホは売買用と分け、大きいパソコンなどの画面で値動きを見て、一呼吸入れてから慎重にスマホで売買の注文を出すようにしています。
3つめは「知らないジャンルには手を出さない」。株を始めると、「これからはこの業界が伸びる」「この会社は近々、画期的な新製品を出すらしい」などいろんな情報が耳に入るようになります。
でも、知らない業界だと結局、勘は働かないし、クセもわからず、失敗することが多いのです。ほったらかし投資をするなら、知らないジャンルにまで手を出し、多くの情報に踊らされないことです。
構成/中野裕子
お金に働いてもらう! ほったらかし投資(ポプラ社)
杉原杏璃

2022年11月21日
1650円
224ページ
978-4591175378
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