おならをがまんすると体がくさくなる理由

16世紀初め、天文学者のコペルニクスが天動説を否定し、地動説を初めて唱えましたが、今の当たり前は昔の「そんなばかな!」という発見の連続。現代の科学でも解き明かされていない「ふしぎ」は、まだまだ世界にたくさんあり、知れば知るほど面白いのです。

本書では、そんな「科学」にまつわるちょっと意外で不思議なトリビアを、「生き物」「くらし」「体」「自然」「宇宙」の5つのジャンルに分け、それぞれ20個超集めてみました。イラストを多用し子供にもわかりやすく解説しています。

「生き物」のジャンルでは、たとえば「植物にも血液型がある」というトリビアを紹介。大根はO型、セロリはB型、バラはAB型といった具合です。

すべての植物ではなく、また植物に人間と同じ血液が流れているわけではありませんが、一部の植物には、人間の血液型を分類する「抗原」によく似た物質(糖たんぱく質)が含まれているため、調べれば人間のどの血液型に近い植物なのかが分かるのです。

「くらし」のジャンルでは「フライドチキンからダイヤモンドが作れる」という夢のある話を。しかも、フライドチキンの骨からできてしまうのです。

「フライドチキンからダイヤモンドが作れる」は本当? その驚きの仕組み_1
すべての画像を見る

ダイヤモンドは炭素という物質がたくさん結びついてできています。この炭素は人や動物の骨の中にもあるので、骨から取り出した炭素をダイヤと同じ形に結びつけることで、人工的にダイヤモンドを作ることができるのです。亡くなった家族やペットの骨からダイヤモンドを作るサービスもあります。

「体」のジャンルでは、たとえば「おならをがまんすると体がくさくなる」というトリビアを紹介。おならが出ないようにがまんをすると、行き場のなくなったおならは腸から体内に吸収された後、口や皮膚から外へ出ていってしまいます。

つまり、息や体がくさくなってしまうのです。もっとも、においのもととなるガスは全体の1%ほど。おならの約70%は口や鼻から飲み込んだ空気です。早食いをやめ、空気を飲み込む量を減らせば、おならの量が減り、おならをしづらくなります。