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企業と転職者の気持ちは、なぜすれ違うのか?

履歴書や職務経歴書が書けなくて転職活動をあきらめた。転職市場では、そう珍しい話ではありません。それほど、ストレスを感じるのが応募書類の作成なのです。

なぜ、ここまで応募書類の作成に苦労するのでしょうか? 
原因は、「何とかしてすごい実績を捻り出さねば」と考えていることにあります。
驚かれるかもしれませんが、実は転職に「すごい実績」は必要ありません。大切なのは「再現性」です。

シンプルに言ってしまえば、転職活動は「御社でも再現できる仕事・経験はこれです」と伝えるゲームです。そして、証拠として履歴書や職務経歴書を提示し、面接で説明してみせます。

ですが、求職者はすごい実績が必要だと思い込まされています。「優秀さを競い合うゲーム」だと思わされているのです。
いったいなぜ、このような認識のズレが生じるのか。その謎を解く手がかりが、求職者と採用者の「二つの目線」の中に隠されています。次の表をご覧ください。

転職は「優秀さを競い合うゲーム」ではない! 応募書類の作成のストレスをゼロにする、すごい実績がなくても転職できる人がアピールすべき「再現性」とは_1
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この表を見て、「なんだか企業ってまったく転職したい人の気持ちをわかっていない」と思いませんでしたか? その通りです。
両者は、根本的に求めているものが違います。企業は転職者に利益を、転職者は企業に働きやすい環境や待遇を求めているのです。

この違いを知ることが、再現性をめぐる転職ゲームに勝っている人が最初にやっていることです。
違いを認めることができれば、求職者のあなたは企業が求めている答えを提示すると、実は内定がラクに取れることに気づくでしょう。

もちろん、どちらが欠けても不十分です。採用目線だけでは、「自分軸がない」ことになりますし、求職者目線だけでは「ただの一人よがり」です。
転職は、求職者目線と採用目線がかけ合わさって、最高の結果を手繰り寄せます。