「佃のじいちゃん大追跡!の巻」(ジャンプ・コミックス第65巻収録)

今回は、両さんの祖父・両津勘兵衛が泥棒に入られ、両さんともども危機一髪の状況に陥るお話をお届けする。

勘兵衛は佃島で悠々自適のひとり暮らしを楽しむ、ある意味、理想的な老後を生きている老人だ。だが、こういった老人は、犯罪のターゲットにされやすいのもまた事実。

その理由は……。第一に、老人は家にひとりでいることが多く、戸締まりなどの注意が緩くなりがちなため、空き巣や強盗に遭いやすい。また身体能力的な面から、反撃や逃亡が難しい場合も多い。

さらに、点検商法や押し売り、オレオレ詐欺・架空請求詐欺・還付金詐欺といった特殊詐欺の被害にも遭いやすい。体力・気力的に強く断れない、身近に相談できる人がいないため判断を誤ってしまう……といった、高齢者にありがちな事情が背景にあるのだろう。

こういった被害を避けるには、周囲との繋がりを維持する努力に加え、戸締まりの徹底や防犯カメラの設置、セキュリティー会社との契約といった備えが必要だ。穏やかな老後を送るためにも、日々の用心は必須なのだ。

それでは次のページから、両さんの祖父を襲った災難とその顛末をお楽しみください!!