「年末警備大作戦!!の巻」(ジャンプ・コミックス第巻97巻収録)

両さん達のように地域課に属していて、特に交番(派出所)勤務の警察官においては、交番での立番はもちろんだが、担当する地域の家庭や店舗、事業所などを巡回し訪問するのが日課となっている。住民との関係を保持しつつ、地域の実態を把握するためには欠かせない活動だ。

その姿の誇示が犯罪の抑止に繋がっていることは言うまでもない。本作で両さんが制服姿でいろんな店を訪れている意味を力説しているが、防犯効果については両さんの主張が全面的に正しいといってもよい。

ただし両さんの場合、着替えるのが面倒だからどこでも制服のままで出かけているという可能性が多分にある。

なお、「新葛飾署制服ラプソディーの巻」(ジャンプ・コミックス第141巻収録)では、コンビニのエロ系雑誌コーナーに制服姿で陣取っていたことを市民から指摘されている。この両さんの行動はもちろん言語道断だ。

だが、コンビニで買い物をしたり、夏場の直射日光から目を守るためにサングラスを着用したり……といった警察官の一挙手一投足に、いちいち「市民のご理解を求める」必要があるのかについては、疑問を抱かざるを得ない。なにしろ、「人目につく」のも警察官の職務のひとつなのだから。

「新葛飾署制服ラプソディーの巻」デートからキャバクラまで、制服効果で市民の安全に貢献!?
「新葛飾署制服ラプソディーの巻」デートからキャバクラまで、制服効果で市民の安全に貢献!?

それでは次のページから、年末の警備での両さんの言動をめぐる大騒動をお楽しみください!!