山奥で暮らした中学時代「秘匿性の高さに惹かれた」--声優・葉山翔太が語るBLの魅力_2
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BLとの出会いは中学2年生

――まずはじめに、BLを好きになったキッカケから教えてください。

中学2年生くらいの時に、友達からBLマンガを紹介されて読み始めるようになりました。もう10年以上前のことなので記憶が曖昧ではあるのですが、商業BLコミックスも小説も二次創作も幅広く読んでいた気がします。

山奥で暮らした中学時代「秘匿性の高さに惹かれた」--声優・葉山翔太が語るBLの魅力_2

――なぜそこまでBLにハマったのでしょう?

今でこそドラマが話題になって、そこまで隠すような趣味でもなくなってきましたけど、僕がハマった当時、BLってまだ秘匿性の高い趣味だったんですよね。逆にそれがよかったのかもしれないと思っています。

僕の実家が山奥にあったもので、気軽に友達の家や街中に遊びに行くことができず、家の中にいることが多かったんですよ。その中で楽しめる趣味の1つとして相性がよかったというのもあると思います。とはいえ、今ほどSNSが発達していなかったので、BL作品を掲載している個人サイト巡りをしてはイラストやマンガ、小説を片っ端から漁っていました。

――10年以上前はpixivなどの作品投稿サイトや電子書籍が出始めたくらいのタイミングでしたもんね。当時BL好きな人たちは、個人サイト巡りをしていた気がします。懐かしい……。

懐かしき時代ですよね。個人サイトをまとめたサイトみたいなものがあって、そこに載っているバナーを全部クリックして見に行くという中学生時代を送っていました(笑)。

高校生になったくらいから徐々に電子書籍が台頭し始めたんですよね。そのころ、僕も寮生活を始めて、親からお小遣いをもらっていたこともあり、電子で商業BLコミックスを買い始めました

山奥で暮らした中学時代「秘匿性の高さに惹かれた」--声優・葉山翔太が語るBLの魅力_3

――最初に買った商業BLコミックスは覚えていますか?

最初か明確ではないのですが、1番古い記憶として残っているのはぢゅん子先生の『コンビニくん。 』です。甘酸っぱいストーリーとぢゅん子先生の絵のタッチやキャラクターの感情表現の描き方がすごく好きで、ハマって読んでいました。

山奥で暮らした中学時代「秘匿性の高さに惹かれた」--声優・葉山翔太が語るBLの魅力_4
やんちゃな見た目で勝ち気な性格のコンビニ店員と引きこもりで元ニートのラブストーリー『コンビニくん。』(徳間書店)