4月15日、見慣れない私服姿で上野に現れた佐々木容疑者が…

佐々木容疑者がキャッチに立っていた「仕事場」は複数のサンエイ系列店のすぐ近くだった。捜査本部は、福岡出身で東京に人脈が少ないとみられる佐々木容疑者が犯行に絡んだ経緯に注目。

このキャッチの仕事中に宝島夫妻と接点がある“黒幕”と接触した可能性も含めて捜査を慎重にすすめている。

佐々木容疑者(撮影/村上庄吾)
佐々木容疑者(撮影/村上庄吾)
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上野の業界関係者によると、佐々木容疑者は飲食店「E」のキャッチを2月中旬から始めていた。

「Eの店長が、付き合いのある福岡出身の友人Fさんからキャッチを使わないかと昨年末ごろ打診されたのが発端です。福岡から来た佐々木容疑者が2月に現れ、出来高払いでEのキャッチをすることになりました。

佐々木容疑者は若いころはヤンチャな雰囲気でしたが、その中で上下関係の振る舞いをきちんと身に着けた感じで、物腰は低く敬語もきちんと使い、お客さんとのトラブルは皆無。Eの女の子たちからも好感を持たれていたといいます。ただ、東京に出てくるまでの博多のことはほとんどしゃべらなかったようです」(業界関係者)

その佐々木容疑者は4月12日を最後にキャッチに出てこなくなるが、15日夜にEやサンエイ系列店が並ぶ店前で目撃されていた。

「15日の夜7時ごろだったと思います。佐々木が慌てた様子で走っていきました。なにか急いでいる様子で、お客さんでも迎えに行くのかな、と思いました。佐々木は普段はスーツ姿でキャッチをしていたのですが、その時はパーカーに黒いズボンの私服を着ていました」(Eの関係者)

佐々木容疑者がナワバリにしていたエリア(撮影/集英社オンライン)
佐々木容疑者がナワバリにしていたエリア(撮影/集英社オンライン)