「服を脱がせてパンツ1枚で浜名湖に捨てた?」
この段階でAさんの「彼氏」Bが怒り出し、事態の収集がつかなくなっていったようだ。
「それで今度はBがキレだして、誰かがCと堀内に連絡したみたい。Dとのケンカは一度は収集がついたんだけどCが登場しちゃって、そのあと堀内も合流して『女に手をあげんのかよ』ってマジギレしていた。その後、宇川クンは車のトランクに押し込まれた。
そのときDもEもBも『手伝え』『乗れっ』ってなって、強引に拉致された。本当はもっと大勢で移動する予定だったんだけど、レクサスが5人乗りだから5人でおさまった。堀内とCは年上だし怖いから逆らえなくて…。半分強引にみんな乗せられたみたいなんだよね」
事件後、メンバーはたむろしていた浜松駅周辺や街には近づかず、怯えて暮らしていたという。知人女性が続ける。
「Dは『誰かバイクを貸してください』ってSNSに投稿していたから逃げようとしていたんだと思う。まあ結局逮捕されたんだけどね。Bは基本優しくてイケメンだし、Aちゃんの彼氏ってだけのことはある。
Dは宇川クンとニコイチって感じで、いつも昼間一緒にいて、バイクでニケツしたり街でタムロしたり。でもしょっちゅうケンカしてたし、取っ組み合うこともあったから周囲では『やったのDじゃない?』って逮捕前から話題になっていたけど『そこまでの勇気ないだろ』って話にもなっていた。
Eは土木の仕事をしていて、とにかくいつも体調悪そうな子。風邪薬や睡眠薬でOD(過剰摂取)もしょっちゅうしていて舌が真っ青で、ケンカっ早いし何考えてるかわからないやつ」
堀内容疑者と斉藤さんは「初対面」どころか、ふだんから一緒にドライブするような仲間だったという。なぜ、仲間を浜名湖に遺棄したのか? Eや斎藤さんの遊び仲間の年上男性は肩を落としこう語った。
「宇川はボコボコにされたとき、気絶して動かなくなった。焦ったアイツらは脈もはからず服を脱がせてパンツ1枚にして浜名湖に捨てたようです。なんでこんなムゴイことをするのか…。彼らが殺人で逮捕されたことはよかったですが、もう宇川と会えないのは寂しいですね」
殺人容疑で再逮捕した2人について、県警は動機などを厳しく追及している。
#1「ゴミもタバコもポイ捨て、騒音もひどい上に『なんだテメー』とからんでくる…」亡くなった元バレーボール少年が最後に訪れたアパートは不良少年たちの“巣”。遺体発見現場との接点は?
#2「互いにファミリー、兄弟と呼び合っていた」逮捕された多国籍非行グループの正体。主犯格の21歳は「お金がない悪い子」と自虐するも愛車はレクサス
#3〈浜名湖・17歳殺人〉「互いにブラザーと呼び合っていた」フィリピンをルーツに持つ主犯格の少年たちは白と黒のレクサスを乗り回し、爆音、ポイ捨て、路駐…かつての少年は「ぽっちゃりした穏やかなヤツ」
#4〈浜名湖17歳殺人〉「三角関係のもつれじゃない」「最初はじゃれあいのケンカがエスカレートして」暴行を受けた17歳少年はトランクに監禁された後、拉致され…
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班