海外の役者は捕まってもすぐ復活できたりするのに、なんで日本はうるさいんだ

高橋被告が4回目の覚せい剤取締法違反で逮捕されたのは2018年9月10日。母・三田佳子によって保釈金300万円が支払われ、懲役2年6ヶ月、保護観察付き執行猶予5年の判決を受けた。それから4年、まだ執行猶予中の身でありながら同容疑での5回目の逮捕となった。

2018年以前の祐也被告(知人提供)
2018年以前の祐也被告(知人提供)
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「過去の覚せい剤使用について、祐也は反省などまったくしていません。『海外の役者は薬物で捕まってもすぐに復活できたりするのに、なんで日本はこんなにうるさいんだ』といつも話していました。実際、4回目の逮捕後も生活自体はまるで変わらず、覚せい剤を我慢する様子はなかった」(祐也被告をよく知る長年の友人A氏)

保護観察付き執行猶予中だった祐也被告は、尿検査が月に一度義務づけられていたという。そこでは薬物反応はでなかったというが…。

「検査前に中央区のあるクリニックに通い、1回5万円ほどの点滴を受けると、なぜか次の日は尿検査で薬物反応が出なくなると彼は言っていました。4回目の逮捕後から今回の逮捕に至るまで、何度も祐也に説教しましたよ。『もう若くないし何より体が危ない。クスリだけでなく酒もほどほどにしろ』って。そのときは本人もちゃんと納得してくれるのですが、もうまともな判断力がなくなってしまっているので、結局同じことを繰り返すんですよ。
精神状態もおかしくて、裁判でも『神の声が聞こえる』とかよく言っていました。5年くらい前には、部屋に神棚のような小さい祭壇を作っていました」

祐也被告は、ぶつぶつと呟きながら祭壇を拝み、ときには模造の日本刀を振り回すこともあったという。「とても人前に出せるような状態ではなかった」とA氏は証言する。

東京地裁(撮影/集英社オンライン)
東京地裁(撮影/集英社オンライン)

「祐也はこれまで俳優の仕事を少ししただけで、それ以外はまともに仕事をせずにきてしまった。すがるものが何もなく、すぐに酒やクスリに頼ってしまう。元々の性格が陰湿的なので、不安もどんどん増幅して暴れてしまう。酒を飲んでも、明るく楽しくみたいな感じにはならないんです。覚せい剤だけじゃなく、抗うつ剤にもハマっていて、クリニックをいくつも回って入手していた。そういう意味では体だけでなく、心もボロボロだったのかもしれないですね」