頼りになるトラウト兄貴
大谷さんの活躍で、エンゼルスタジアムを訪れる日本人も一気に増えました。コロナ禍が続いていた2020年、2021年を除き、夏休みには大勢の日本人がエンゼルスタジアムを訪れます。地元エンゼルスの三塁側観客席を見渡すと日本人だらけで、ここは日本か、と錯覚してしまうほど応援で盛り上がっています。
そんな熱心なファンの皆さんの中には大谷さんだけではなく、エンゼルスのチームメイトについても関心を持って応援している方がたくさんいます。ネット上でもエンゼルスの選手の話題で盛り上がっている場面をしばしば目にするようになりました。そこでここからは、大谷さんと仲良しのチームメイトについて紹介していきたいと思います。
まず始めに、日本でも知名度ナンバーワンの人気者、マイク・トラウトです。大谷さんにとっては移籍1年目から引っ張ってくれた兄貴分のような存在です。日本では「トラウト兄貴」略して「トラ兄」などと呼ばれて親しまれていますね。
ア・リーグ新人王、MVP3度、オールスター出場10度、打撃のベストナインと呼ばれるシルバースラッガー賞9度、数々の栄冠を手にしているMLBを代表するスーパースターです。2023年3月のWBC決勝戦では米国最後のバッターとして登場し、クローザーの大谷さんと対戦した名場面を記憶している方も多いでしょう。
トラウト「一番驚いたのは、やっぱりパワーだね」
トラウトの好物はチキンウィングで10分で24個を食したことも。趣味のゴルフや魚釣りで情報が必要なのか、なぜか天気予報が好きという意外な一面も。
チームリーダーでMLBの顔としても人気が高いトラウトと大谷さんは2番、3番でコンビを組むことが多く、ホームランを放つアベックアーチは、いつしか「トラウタニ弾」と名付けられるようになりました。仲良しでもあり、互いをリスペクトする2大スター。トラウトは大谷さんの入団当時、次のように印象を語っています。
「一番驚いたのは、やっぱりパワーだね。映像でも見たことはあったけど、実際にフリー打撃を見たときも驚いた。信じられないくらい力強い。100マイル以上投げられるピッチングも素晴らしいね。日本から来た投手の中でも№1のピッチャーの1人。彼はかなり手強くて本当にいいピッチャーだし、ショウヘイがチームメイトで良かったよ」
技術的なレベルの高さはもちろんですが、クラブハウスでチームに積極的になじんでいく大谷さんを目の当たりにして、その人間性にも感心したようです。
「彼はチームメイトを楽しませているし、ポジティブで親しみやすい雰囲気もあるね」